中学生ジャーナリスト川中だいじ、各党首を直撃取材!参政党・神谷宗幣代表の“取材拒否”に迫る

14歳の中学3年生、川中だいじさんが、日本の政界に波紋を広げています。石破茂総理(当時)、吉村洋文大阪府知事、国民民主党の玉木雄一郎代表といった、各党のトップや地方自治体の首長に果敢に直撃取材を敢行。その取材姿勢は多くの注目を集める一方で、参政党の神谷宗幣代表からは「フリーランスはすみません」と取材を拒否される一幕もありました。若きジャーナリストが示す、現代の報道と政治家のあり方について深く掘り下げます。

若きジャーナリストの軌跡と哲学

川中だいじさんが政治に強い関心を持ったのは小学3年生の時でした。そして、中学1年生だった2023年には、G7広島サミットの取材を目指し、自ら「日本中学生新聞」を立ち上げました。「書きたいことを書く」をモットーに、彼は脱原発、森友問題、京都市長選といった社会的なテーマに対し、独自の取材を重ねてきました。彼のジャーナリストとしてのスタンスは明確です。「党派性に関係なく、たとえ泡沫候補と言われようが、当選確実と言われようが、関係なく全員を取材するのが僕のスタンスだ」と語り、常に「民主主義とはいったいどういうものなのか」を問い続けています。

私生活では、好きな言葉に小沢一郎衆院議員の持論であり、彼が代表を務めた政党名にもなった「国民の生活が第一」を挙げ、生徒会長として「生徒の意見が第一」という言葉をチラシに引用するなど、政治への関心が色濃く反映されています。また、好きなアニメは「ドラえもん」、K-POPも大好きという一面も持ち合わせていますが、ひとたび取材となると、そのジャーナリスト魂がさく裂します。

参政党・神谷代表との「取材拒否」騒動

川中さんが参政党の神谷宗幣代表に直撃取材を試みた際、神谷代表は「会社は?」と問いかけました。川中さんが「日本中学生新聞です。フリーランスです」と答えると、神谷代表は「フリーランスはすみません」と取材を断りました。

中学生ジャーナリストの取材要請に対し、コメントを控える参政党・神谷宗幣代表中学生ジャーナリストの取材要請に対し、コメントを控える参政党・神谷宗幣代表

この対応に対し、川中さんは「公党の代表としてはあり得ない態度だ」と強く批判しました。「公党の代表であるならば、いかなる質問も受け付けるべきだ。ああいう態度を取るのは、なにか聞かれたくないものがあるのかなと思う」と、その背景にある不透明さを指摘しています。この出来事は、特定の団体に属さないフリーランスのジャーナリスト、特に若い世代に対する政治家の向き合い方について、一石を投じる形となりました。

尊敬する言葉とジャーナリズムへの揺るぎない姿勢

川中さんのもう一つの好きな言葉は、彼が尊敬するチャールズ・チャップリンの有名な言葉「Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long shot.(人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ)」です。この言葉は、ジャーナリストとして多角的な視点を持つことの重要性を彼に教えており、自身の取材活動における冷静なスタンスを保つ礎となっています。

政治家たちとの対話:評価と学び

これまで川中さんが直撃取材してきた政治家は、前述の石破茂氏、吉村洋文氏、玉木雄一郎氏に加え、小沢一郎氏、岸田文雄氏、小林鷹之氏、さいとう元彦氏、泉健太氏、福島みずほ氏、山本太郎氏など多岐にわたります。中でも、取材対応が非常に良かったと感じた政治家として、彼は「直近で言えば石破首相」を挙げました。「たくさんSPがいる中で、中学生の質問にも真摯に答える姿勢はすばらしいと思った」と、その対応を高く評価しています。これは、若きジャーナリストの問いにも真剣に向き合う政治家の姿勢が、いかに重要であるかを示しています。

ベテランジャーナリストからの激励

川中さんの活動に対し、ジャーナリストの先輩である青山和弘氏はエールを送っています。「将来どうするかは、ご両親と相談して(笑)。それは冗談だが、実はジャーナリスト志望は最近減っている。テレビ局でも報道に行きたい人は減り、特に男性が減っている。気持ちをずっと持ち続けられるかどうか、そこに注目している。ぜひ頑張ってもらいたい。ただお金は儲からないからね(笑)」と、厳しさと期待を込めた言葉で激励しました。

結論

中学3年生の川中だいじさんの活動は、日本のジャーナリズム界に新たな風を吹き込み、政治家とメディアの関係性、特に「フリーランス」という立場の重要性について再考を促しています。彼の純粋な探求心と、民主主義への真摯な問いかけは、私たち大人にとっても多くの示唆を与えます。若き才能が、これからも社会の重要な事柄に光を当て、国民の知る権利に応え続けていくことに期待が寄せられます。

参考資料

  • ABEMA TIMES編集部 (『ABEMA的ニュースショー』より)
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