中川上越市長、三田米「まずい」発言で謝罪行脚:相次ぐ失言と公費利用の波紋

新潟県上越市の中川幹太市長が、兵庫県三田市の米に関する不適切な発言について謝罪するため、三田市を訪問しました。この「まずい」発言は地元の農業関係者から強い抗議を受け、騒動に発展。謝罪行脚の様子は伝えられたものの、その移動費用が公費で賄われたのではないかという疑問の声がSNS上で上がり、再び波紋を広げています。上越市長として注目される中川氏の、過去に相次ぐ失言についても改めて関心が集まっています。

「三田米騒動」の詳細と中川市長の失言歴

中川市長は7月1日、上越市役所で行われた委嘱式の場で、かつて学生時代を過ごした三田市の酒米「山田錦」を絶賛しつつも、主食用米については「まずかった」と発言しました。これに対し、三田市の田村克也市長は、「農業者の努力や産品に込められた思いを愚弄している」として抗議状を送付。この一連の出来事は「三田米騒動」として報じられました。

中川市長は広島生まれの関西育ちで、社会人時代にNPO活動を通じて上越市に移住。2008年に無所属で上越市議会議員選挙に当選し、その後2021年に上越市の最年少市長として就任しました。しかし、就任以来、その失言の多さがたびたび問題視されてきました。

例えば、2022年には上越市内の直江津駅前に商店街があるにもかかわらず、「直江津には商店街がない」と発言し、関係者から猛抗議を受けました。また、2023年には市内の私立高校2校を指して「レベルが下のほうにある」と発言し、後に謝罪に至っています。さらに2024年には「赤十字」を「あかじゅうじ」と読み間違えるなど、基礎的な知識や言葉遣いの面でも批判を受けており、上越市議会の副議長からは「首長の器ではない」とまで言われる事態になっています。

新潟県上越市の中川幹太市長。相次ぐ失言と三田米に関する不適切発言で波紋を呼んでいる新潟県上越市の中川幹太市長。相次ぐ失言と三田米に関する不適切発言で波紋を呼んでいる

謝罪行脚の様子と公費使用への疑問

相次ぐ失言で注目を集めていた中川市長の今回の「まずい」発言への対応には、特に市民の関心が集まりました。7月29日、中川市長は三田市を訪れ、田村市長に直接謝罪を行いました。謝罪後には、三田市内の田んぼも訪問し、米農家やJAなどの農業関係者にも頭を下げて謝罪の意を示しました。

謝罪の締めくくりとして、中川市長は三田米を試食するパフォーマンスを行い、「もちもち感があって、おいしかった」とコメントしました。この一連の謝罪行脚は、一見すると騒動の収束を印象付けるかのようにも見えました。

しかし、SNS上ではこの謝罪行脚について、「三田市への移動は自腹だろうか?」「自分の失言なのに公費で行ったの?」といった疑問の声が散見されました。ワイドショー関係者からも「中川市長が三田市を訪れたのは、市長自身の失言が発端。謝罪行脚の移動費が公金、つまり税金で賄われているのであれば、上越市の納税者から理不尽だと思われても仕方ない」との指摘が上がっており、市長個人の不始末に対する公費使用の是非が、新たな論点として浮上しています。

結論

中川上越市長の三田米に関する不適切発言と、それに伴う謝罪行脚は、市長の資質と公費使用のあり方に大きな問いを投げかけています。度重なる失言は、公職にある者の発言の重みと責任を改めて浮き彫りにし、市民からの信頼を揺るがしかねません。公金を伴う謝罪の行動は、その透明性と説明責任が強く求められます。今後、中川市長がこれらの批判に対しどのように向き合い、説明責任を果たしていくのか、上越市民、そして日本全国の有権者が注視しています。

Source link