「海外パビリオンの建設工事における未払いトラブルが問題になっていますが、あるパビリオンでは、今まで明らかになった金額をはるかに上回る建設費未払いがあります」
【画像】3億円の工事未払い…らせん状の外壁が特徴のポーランド館
そう話すのは大阪・関西万博の工事に関わった下請け業者の一人である。
今年4月に開幕した万博。ここへ来て噴出しているのが、工事費の未払い問題だ。マルタ館では1億円を超える未払いが発覚し、関係業者が訴訟に踏み切った。他にも中国館、ルーマニア館など、7カ国のパビリオンで未払いが発覚。被害を受けている下請け業者は判明しているだけで約20社に上る。
そんな中、新たな巨額未払いトラブルが起きていることが分かった。その舞台は、ポーランド館。未払い額は約3億円に上るという。1カ国のパビリオンとしては、これまで明らかになっている中で最高額である。
未払いの被害にあっているとされる下請け業者の社長に事実関係の確認を求めると、社長は重い口を開いた――。
社長の苦渋告白の内容や、元請けのJV(ジョイントベンチャー)の中核をなすドバイ企業CEOの混乱を招く言動、万博を主催する「2025年日本国際博覧会協会」の非情すぎる対応の詳細については、「週刊文春 電子版」で読むことができる。
甚野 博則/週刊文春 電子版オリジナル