【AFP=時事】中国・北京の当局が、豪雨の影響を受けている住民8万2000人以上を避難させた。国営メディアが伝えた。首都郊外では先週、洪水被害により数十人が死亡した。
国営新華社通信によると、市の洪水対策本部の発表に基づき、4日午後9時(日本時間同日午後10時)までに災害の恐れがある地域から多数の住民が移動した。
当局は、先週の豪雨で最も被害を受けた北西部郊外の密雲区をはじめ、南西部の房山区、西部の門頭溝区、北部の懐柔区でも洪水のリスクがあると警告した。
市の気象当局も、4日正午から5日朝にかけて大雨が予想されるとして、四段階の警報システムで最も高い「赤色警報」を発表した。
公式発表によると、先週の北京北部郊外での洪水では少なくとも44人が死亡、9人が行方不明となっている。密雲区の高齢者施設では31人が死亡し、地元当局者は災害対応に「不備」があったことを認めた。【翻訳編集】 AFPBB News