夏ドラマ「がっかり」ランキング:女性視聴者1000人が選んだ期待外れの作品とは?

2025年夏のドラマシーズンは、大ヒット映画の続編から人気のミステリー、そして新たなラブコメまで、多種多様なジャンルの作品が視聴者のもとに届けられました。しかし、華やかなラインナップの陰で、初回放送を終えた今、一部の作品は期待とは異なる評価を受けています。そこで今回は、女性視聴者1000人を対象としたアンケート調査に基づき、今シーズン「がっかり」したと評価されたドラマを深掘りします。

ストーリー展開に賛否両論?『初恋DOGs』の評価

「キュンとしない」(大阪府・42歳)、「清原さんと成田さんは違う作品で見たかった」(福岡県・39歳)といった声が寄せられ、特にストーリー展開に関して「がっかり」との評価で3位にランクインしたのが、TBS系の『初恋DOGs』です。清原果耶、成田凌、そして韓国で絶大な人気を誇るナ・イヌという、日韓の実力派キャストを揃え、運命の犬をきっかけに出会った3人の国境を越えたラブストーリーとして注目を集めました。

火曜夜10時枠は恋愛ドラマに強い時間帯として知られていますが、「キュンとしない」という感想は一体何を意味するのでしょうか。津田さんからは「犬も可愛いし、イヌさんもイケメンで素敵。清原さんも清潔感があって可愛いし、目の保養的にはとてもいいのですがストーリーにいまいちハマれないんですよね」との声が聞かれました。さらに、「共感性羞恥が働きそうな場面が多々あるのですが清原さんや成田さんの演技が上手で、変なセリフも寒くならない。役者さんたちは本当にいいので設定がもったいないですね」とも指摘されており、一流の俳優陣が熱演しても、脚本の物足りなさを感じている視聴者がいることが伺えます。

ドラマ「初恋DOGs」出演の成田凌(左)と、「明日はもっと、いい日になる」出演の林遣都ドラマ「初恋DOGs」出演の成田凌(左)と、「明日はもっと、いい日になる」出演の林遣都

リアルさの欠如が指摘された『明日はもっと、いい日になる』

『初恋DOGs』と同率の3位に沈んだのは、福原遥主演のフジテレビ系『明日はもっと、いい日になる』です。「風景も役者も良いのにつまらなかった」(宮城県・44歳)、「きれいごとで終わらせている感じがちょっと嫌」(佐賀県・46歳)など、こちらもストーリーに対する不満が目立ちました。福原遥が演じる警察官が、海辺の児童相談所で子どもたちの純粋な思いや親の葛藤に向き合うという社会派テーマの作品で、林遣都や柳葉敏郎が脇を固め、月9としては久々のヒット作になるとの期待も寄せられていました。

しかし、「リアルさがない」という評価が視聴者から多く上がっています。この点について津田さんは、「月9で児相のリアルを描いたら月曜から重くて見たくないという人が続出する。かといってリアルさがないまま突き進んでいくとなんだかつまらない話になってしまう。そのさじ加減が初回は難しかったのかもしれません」と分析しています。月9というエンターテイメント枠で社会問題を扱うことの難しさを浮き彫りにする意見と言えるでしょう。一方で、「風景も出演者もいいし、徐々に右肩上がりになっていく可能性を秘めているドラマだと思いますね。何より福原さんが瑞々しくて海の景色と似合う」と、今後の展開に期待を寄せる声もあり、挽回の余地も残されています。

今回のランキングで明らかになったのは、どれほど豪華なキャストを揃え、魅力的なテーマを掲げても、視聴者が共感し、感情移入できるストーリー展開がなければ「がっかり」に繋がるという点です。特に、恋愛ドラマでは「キュン」の欠如が、社会派ドラマでは「リアルさ」とのバランスが重要視されていることが浮き彫りになりました。これらの作品が今後の放送でどのように視聴者の期待に応え、評価を覆していくのか、引き続き注目が集まります。

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