自民党の青山繁晴参院議員は、自身のYouTube番組で衝撃的な予測を披露しました。参議院選挙での大敗を受け、森山裕幹事長が引責辞任する事態となった場合、石破茂首相(党総裁)が次期幹事長に小泉進次郎農林水産相を指名する可能性があるという見立てです。この「恐怖の隠し球」と題された内容は、永田町に新たな波紋を広げています。
小泉進次郎氏の幹事長就任説:青山繁晴議員の見立て
青山議員によると、小泉氏が将来的に首相を目指す上で、党幹事長の経験は不可欠な「資格」となると指摘しています。青山氏は「これでこそ総理の資格ができる。小泉さんが受ける可能性は十二分にある」と語り、この重要な役職を引き受ける可能性が高いとの見方を示しました。
昨年行われた総裁選の立候補者9人のうち、幹事長経験者は石破首相と茂木敏充元幹事長のわずか2人のみでした。青山議員は、たとえ短期間で幹事長の職を終えることになったとしても、「たとえ、3日幹事長に終わったとしても、袋だたきの石破総理の元での幹事長であっても、幹事長経験は箔(はく)が付く」と述べ、その経歴が小泉氏の政治的キャリアに大きな「箔」を与えると強調しました。
自民党の青山繁晴参院議員(左)と、幹事長就任説が浮上する小泉進次郎農林水産相(右)
森山幹事長と木原選対委員長の辞任観測
幹事長の進退に関しては、現職の森山裕幹事長が7月28日の両院議員懇談会で、8月中をめどに参院選総括報告書を取りまとめる意向を示し、「まとまった段階で幹事長としての自らの責任は明らかにしたい」と発言していました。青山議員はこの森山氏の発言について、「普通で言えば辞めるということだ。森山さんは常識人だ」と述べ、辞任は既定路線であるとの見解を示しています。
また、木原誠二選挙対策委員長も7月22日のBS番組で「(参院選の)検証に参加した上で辞めたい」と発言しており、党要職者の辞任が相次ぐ可能性が浮上しています。青山議員は「では(小野寺五典)政調会長だけ残るのか。どんどん辞めていくのが普通だ」と述べ、幹部人事の連鎖的な変動を予測しています。
石破政権延命のシナリオと小泉氏起用のメリット
青山議員は、石破首相の置かれた状況についても分析しています。「傷だらけになっても逆手にとって地位を守ろうとする」と述べ、石破首相が厳しい状況下でも自身の求心力を維持しようと努める姿勢を指摘しました。その上で、小泉氏のような「話題の人」を幹事長に起用することは、世間の注目を集め、石破政権にとって「メリット十分だ」と断言しました。
小泉氏の幹事長起用は、石破政権の延命に繋がりかねないという見方を示しており、党内の刷新と話題性という二つの要素が、政権の安定に寄与する可能性をはらんでいると青山議員は予測しています。
まとめ
青山繁晴参院議員による小泉進次郎農林水産相の次期自民党幹事長就任説は、参院選後の自民党人事に大きな注目を集めています。森山幹事長ら主要幹部の辞任観測が広がる中、石破首相が「話題の人物」である小泉氏を幹事長に起用することで、自身の政権を延命させようとするシナリオが現実味を帯びています。この人事の動きは、今後の日本の政治動向を占う上で重要な焦点となるでしょう。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 自民党の青山繁晴参院議員(左)と小泉進次郎農林水産相 https://news.yahoo.co.jp/articles/b92ca3ba9752f80eb2da01b331007512bd1951ea