新潟県見附市の久住時男市長が東京都内の会合に複数回出張した際、市から旅費を支給されていたのに、主催者側から受け取った交通費計約33万円を市に納めず、二重受給していたことが10日、市への取材で分かった。市長は「交通費ではなく謝礼と認識していた」と説明し、既に全額を市に納めた。
市によると、市長は平成24年~令和元年11月、理事を務める日本河川協会などの会合に出席するため、都内に16回、日帰り出張し、主催者側から交通費を現金で受け取った。
市の条例では、市長の出張で相手から交通費が支払われた場合、市に納めることになっている。謝礼は市長の雑所得として扱うという。
主催者側から11月中旬、支払った交通費に関する確認があり発覚した。市の担当者は「経費の確認が甘かった。再発防止に努めたい」としている。