茂木外相訪露、外相会談は19日で調整 領土交渉進展の糸口つかめるか





茂木敏充外相(春名中撮影)

 日露両政府が、17日から訪露する茂木敏充外相とラブロフ外相との会談を19日にモスクワで行う方向で調整していることが10日、分かった。茂木氏にとって平和条約締結をめぐる交渉責任者として初めての本格協議となり、北方領土交渉の進展に向けた糸口をつかめるかが焦点となる。政府関係者が明らかにした。

 茂木氏は10日の記者会見で、17~21日の日程で訪露することを正式に発表し、ラブロフ氏との会談について「かなり時間は取れるのではないか。(平和条約締結に向け)具体的な協議に入れれば(いい)と思う」と述べた。18日には、貿易経済に関する日露政府間委員会を開催し、対露経済協力について協議する。

 北方四島では10月末から11月初めにかけ、日露共同経済活動のパイロット(試行)事業として初めて観光ツアーが実施されたが、露側は「四島はロシア領」との主張を変えていない。



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