吉沢亮、泥酔騒動からの劇的復活劇:「国宝」がソニー業績を牽引し、歴代興収記録に迫る

ソニーグループが2025年11月11日に発表した2025年9月中間決算は、売上高が前年同期比3.5%増の5兆7295億円、純利益が同13.7%増の5704億円という好調な結果となりました。特に注目すべきは、2026年3月期の音楽事業の営業利益予想が250億円も上方修正された点です。この増額分の約半分は、ソニー傘下企業が製作・配給に関わる映画『鬼滅の刃』と、俳優・吉沢亮さん主演の映画『国宝』が大きく貢献したと見られています。泥酔騒動で一時的に芸能活動を休止していた吉沢亮さんが、見事に復活を遂げ、その実績が上場企業の経営を左右するほどの快進撃となっているのです。

「国宝」が牽引するソニーグループの好調な業績

ソニーグループの中間決算では、売上高、純利益ともに大幅な増加を見せました。特に、映画『国宝』の成功は、ソニーグループの音楽事業の業績予想を大きく押し上げる要因となりました。芸能記者によると、この映画が稼ぎ出した利益は、同社のエンターテインメント部門に多大な貢献をしており、吉沢亮さんという一俳優の復帰が、企業の経営戦略にも影響を与えるほどの規模に達していることが伺えます。これは、エンターテインメント業界におけるスター俳優の影響力を改めて示す事例と言えるでしょう。

泥酔騒動、そして活動休止へ

吉沢亮さんのキャリアは、一時的に危機に瀕していました。2024年12月30日、吉沢さんは泥酔した状態で自宅マンションの隣室に誤って侵入するという騒動を引き起こしました。この事件が翌年1月に明るみに出ると、世間を巻き込む大騒動に発展。その結果、2月に公開が予定されていた主演映画『ババンババンバンバンパイア』は公開延期となり、TBS系で放送予定だった火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の主演も降板し、代わりに竹内涼真さんが抜擢される事態となりました。

泥酔騒動から復帰した俳優・吉沢亮泥酔騒動から復帰した俳優・吉沢亮

迅速な対応と真摯な反省、復活の軌跡

一度は失墜しかけた吉沢亮さんのキャリアでしたが、見事な復活劇を遂げました。その背景には、事務所の迅速かつ丁寧な対応がありました。被害者との早期示談が成立したことで、批判的な報道が減少。何よりも、吉沢さん自身の真摯な反省の姿勢が世間に伝わったことが、信頼回復へとつながりました。その後、6月には主演映画『国宝』が公開され、7月には公開が延期されていた『ババンババンバンバンパイア』もようやく封切られました。この2作品がほぼ同時にスクリーンに登場したことは、彼のイメージアップに大きく貢献し、X(旧Twitter)では「よくここまで這い上がれたな」「『国宝』大ヒットで良かったな」といった、彼の劇的な復活を歓迎する声が多数寄せられました。

「踊る大捜査線」超えへ、歴史的記録に挑む「国宝」

芸能プロ関係者は、完全復活を遂げた吉沢亮さんの次なる目標について、「ズバリ『踊る大捜査線』超えですね」と先読みしています。これまでの実写邦画興行収入歴代1位は、2003年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が記録した173億5000万円です。対して、吉沢亮さん主演の『国宝』の興行収入は現在170億円に達しており、歴代記録まであと一歩というところまで迫っています。この快挙は、スキャンダルを起こしても、作品で好成績を残せば世間の見方が変わるということを明確に示しています。吉沢亮さんは今、織田裕二さんの背中が見える位置にまで到達し、日本の映画史に新たな記録を刻む可能性を秘めています。

吉沢亮さんの復活劇は、一時の過ちから学び、真摯な姿勢と圧倒的な演技力で再び輝きを取り戻すことができるという、エンターテインメント業界における希望の光と言えるでしょう。彼の今後のさらなる活躍が期待されます。