元農水相の玉沢氏銃撃、息のむ地元住民 政界にも衝撃



商業地にある自宅周辺には多数の報道陣が詰めかけ、物々しい雰囲気に包まれた=10日、盛岡市(石田征広撮影)

 防衛庁長官や農水相を務めた玉沢徳一郎元衆院議員(81)が10日、男に銃撃される事件が発生した。盛岡市内にある玉沢氏の自宅周辺には大勢の報道陣が集まり、物々しい雰囲気に包まれた。「信じられない」「穏やかな人なのに…」。元閣僚に対する銃撃に近隣住民らは息をのみ、東京・永田町にも衝撃が走った。

 現場となったのは玉沢氏の自宅周辺。80代の男は玉沢氏の足をめがけて発砲したという。近くの喫茶店店長、松本亜弓さん(48)は午後3時ごろ、玉沢氏の前に車が2、3台止まっていたのを目撃。銃声は聞こえなかったという。

 玉沢氏はよく夫人と2人で喫茶店に食事に訪れていたといい、松本さんは「威厳はあるが、穏やかな人なのに…」と心配そうに話した。玉沢氏の自宅の向かいに住む50代の男性も驚きを隠せない。「静かな住宅街。信じれない」と表情を曇らせた。

 平成19年に不正経理問題で自民党を離党した玉沢氏は、翌年に復党したが、21年の衆院選には出馬せず、政界を引退した。永田町関係者によると、議員連盟の活動などで最近も東京を訪れていたという。

 自民党閣僚経験者は「玉沢氏とは長い付き合いだが、本当に驚いている」と語った。



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