タレントの辻希美さん(38)が8月8日に第5子となる次女の出産を発表し、その近況が8月13日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)内の「辻ちゃんニュース」で紹介されました。しかし、喜ばしいニュースの裏で、辻さんの家族内では第5子の名前を巡る“ある大論争”が勃発しているといいます。特に注目されているのは、近年議論の的となっている「キラキラネーム」と、まもなく施行される「改正戸籍法」が名付けに与える影響です。
第5子命名について家族と話し合う辻希美さん
辻・杉浦夫妻の「空」へのこだわりと子どもの意見
番組で紹介された辻さんのYouTubeチャンネル動画によると、夫の杉浦太陽さん(44)と共に「キラキラネーム寄り」の名前を提案している辻さんに対し、子どもたちが一丸となって強い反対意見を表明していることが明らかになりました。辻さんと杉浦さんは2007年に結婚して以来、長女・希空(のあ)さん(2007年生)、長男・青空(せいあ)くん(2010年生)、次男・昊空(そら)くん(2013年生)、三男・幸空(こあ)くん(2018年生)と、4人のお子さんを授かっています。
辻さんの知人によると、夫妻は名前に並々ならぬこだわりを持っていることで知られています。特に、「空」の字を共通して使うことで家族の一体感を表現し、さらに「良い画数かどうか」を毎回徹底的に調べ上げているといいます。長女の希空さんは両親の名前と「ノアの箱舟」が由来とされ、次男の昊空くんには現在ではあまり使われない珍しい漢字が用いられるなど、その名付けの傾向は一般的に「キラキラネーム」と呼ばれるものに近いとされています。
「キラキラネーム」の定義と社会の変化
「キラキラネーム」とは、一般的に漢字の読み方が難解であったり、特定の概念やイメージを強く反映させたりするなど、伝統的な名付けとは異なる個性的な名前を指します。近年、親の自由な発想に基づく名付けが広がる一方で、その是非については社会的な議論が活発に行われてきました。特に、子どもの学校生活や社会生活における影響を考慮し、より慎重な姿勢を求める声も少なくありません。
「改正戸籍法」が名付けにもたらす影響
辻さん夫妻の名付けを巡る状況に、新たな側面を加えているのが、2025年5月26日に施行される「改正戸籍法」です。全国紙政治部記者によると、この法改正により戸籍の氏名に「読み仮名」を記載することが義務付けられ、施行以降に誕生する子どもの出生届受理に際しては、その読み仮名の「審査」が行われることになります。
具体的な指針案では、漢字の読み方の一部を当てた「心愛(ここあ)」や、直接読まない置き字を使った「美空(そら)」などは読み仮名として承認される例とされています。しかし、「太郎(ジョージ)」のように漢字の意味や読み方に関連がないものや、「健(けんさま)」のように明らかに異なる単語を加えたものは認められないとされており、名付けの自由度がこれまで以上に制限される可能性が指摘されています。
第5子の名前は「個性的」を避けるか?
辻さんの知人からは、過去にも次男の昊空くんが生まれた際、「ドラゴンボール」にちなんで「悟空(ごくう)」という名前が候補に挙がったものの、辻さん自身が「子ども本人にとってどうなんだろう」と考慮し、断念した経緯があったことが明かされています。
今回の第5子の名付けを巡っては、すでに子どもたちからの「キラキラネーム」への反対意見があり、さらに行政的にも突飛な名前の受理が難しくなるという二重の要因が重なっています。これらの状況を鑑みると、生まれたばかりの次女には、これまでの兄弟姉妹のような「空」を用いたり、極端に個性的な読み方を持つ名前は避けられる可能性が高いと見られています。
辻希美さん家族の第5子の名前が最終的にどうなるのか、その動向は、現代の日本における名付けのあり方と、法改正がもたらす影響を象徴する事例として、多くの人々の関心を集めそうです。