長寿番組終了の波:「アッコにおまかせ!」終焉が「徹子の部屋」にもたらす懸念

11月2日、和田アキ子が司会を務める長寿情報バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)が、2026年3月をもって40年の歴史に幕を閉じると発表されました。この国民的番組の終了は大きな衝撃を与え、芸能界では早くも別の“大御所タレント”が司会を務める長寿番組の今後について、懸念の声が上がっています。特に注目されているのは、黒柳徹子が司会を務める『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の動向です。

「アッコにおまかせ!」40年の歴史に幕、長寿番組の新たな節目

『アッコにおまかせ!』は1985年10月に放送を開始し、2025年には記念すべき40周年を迎える予定でした。番組内で和田アキ子自身が「40年を節目に区切りをつけようと考えていた」と告白したことで、長年のファンにとって日曜日の昼の顔ともいえる番組の終了は、大きなニュースとなりました。

この報道を受け、インターネット上ではX(旧Twitter)を中心に、黒柳徹子の人気トーク番組『徹子の部屋』の行く末を案じる声が多数寄せられています。「徹子の部屋がどうなるのか、トーク番組として好きだが徹子さん高齢だからな」「徹子の部屋だっていつ終わるかわからないな」といったコメントは、多くの視聴者が抱く共通の懸念を浮き彫りにしています。

「アッコにおまかせ!」終了を発表した和田アキ子さん「アッコにおまかせ!」終了を発表した和田アキ子さん

黒柳徹子MC「徹子の部屋」に迫る懸念と制作体制の変化

1976年にスタートした『徹子の部屋』は、黒柳徹子が毎回ゲストを招き、軽妙なトークを繰り広げるスタイルで親しまれています。2025年には放送50年目に突入する超長寿番組ですが、MCである黒柳徹子(92歳)には近年、「異変」も見られるとの指摘があります。

芸能記者によると、「92歳になっても精力的に活動する黒柳さんですが、近年は番組でのしゃべり方がキツそうに見えることを心配する向きもあるようです。特に、2023年11月にマラソン選手の大迫傑さんをゲストに招いた際には、黒柳さんが話している途中で言葉が途切れたり、呼吸が苦しそうに見えたりすることがSNSで指摘されました。2025年は50年目を記念して特番も放送されましたが、やはり黒柳さんの年齢から、今後を気にする人も多いようです」と、健康面への懸念が広がっていることが報じられています。

また、番組の制作体制にも変化が見られます。2024年6月の『週刊女性PRIME』の報道によれば、以前は1日に5本撮りの収録だったものが、黒柳の体力を考慮し3本撮りに変更されているとのことです。ゲスト選びにおいても、黒柳が話しやすいタレントを起用するなど、制作サイドがMCの進行をサポートするための配慮を強めているとされています。

相次ぐ長寿番組終了の波と「徹子の部屋」の未来予測

黒柳徹子の年齢に加え、『徹子の部屋』の動向がこれほどまでに注視される背景には、近年相次いでいる長寿番組の終了ラッシュが関係していると考えられます。

芸能記者によると、「3月には、かつて島田紳助さんがMCを務めた『行列のできる相談所』(日本テレビ系)が、6月にはダウンタウンの冠バラエティ番組『ダウンタウンDX』(読売テレビ制作、日本テレビ系)が、そして今回の『アッコにおまかせ!』と、20年以上続いた長寿番組が相次いで終了しています。それぞれ終了に至った経緯は異なりますが、こうした番組の終了ラッシュが続き、放送50年目を迎える『徹子の部屋』の今後も気になるところです」と指摘されています。

長年日本のテレビ界を彩ってきたこれらの番組が次々と幕を下ろす中で、『徹子の部屋』がどのような形でその歴史を紡いでいくのか、あるいは新たな転換期を迎えるのか、その動向に注目が集まっています。番組の顔である黒柳徹子には、無理をせず、長く愛される番組を続けていくことが期待されます。

参考文献