大阪万博ミャクミャク万引き大学生、新幹線無賃乗車と不正入場も判明

大阪・関西万博の会場内オフィシャルストアで、公式キャラクター「ミャクミャク」関連グッズを大量に万引きしたとして逮捕された東京都の大学生3人が、新幹線を無賃乗車して関西を訪れていた疑いがあることが12日、捜査関係者への取材で新たに判明しました。さらに、会場への入場に際しても、大人料金よりも安いチケットを提示していた可能性も浮上しています。3人は転売目的で万引きを繰り返していたとされており、警察は交通費や入場料を浮かせ、より多くの利益を得ようとしたものとみて、事件の全容解明を進めています。

新たに浮上した不正行為の詳細

捜査関係者によると、逮捕された20~22歳の大学生3人は6月下旬、東京駅から入場券(150円)のみを購入して改札を通過した疑いが持たれています。特急券や乗車券がないまま新幹線に乗り込み、新神戸駅で下車したとみられており、何らかの方法で駅の改札をすり抜けた後に万博会場へ向かったとされています。警察は、この行為が鉄道営業法違反に当たる可能性があるとして、詳しい経緯を調べています。

また、万博会場への入場においても、12~17歳が対象の「中人」チケットを使用していた疑いがあるとのことです。このチケットは大人正規料金より数千円安く設定されており、交通費に加えて入場料も不正に削減し、転売による利益を最大化しようとした可能性があります。

繰り返された転売目的の窃盗

大学生3人は、万博会場内のオフィシャルストアで公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみを含む100点以上の関連グッズを万引きした疑いで逮捕されました。このうち2人はすでに起訴されています。起訴された2人は警察の調べに対し、「転売目的で盗んだ」と供述しており、犯行の動機が利益追求にあったことを認めています。

被害品の中には、現在入手困難となっている限定商品「黒ミャクミャク」なども含まれていました。
大阪・関西万博オフィシャルストアに掲示された、人気限定グッズ「黒ミャクミャク」の欠品を告げる案内。ミャクミャク関連グッズの窃盗事件で、特に高額転売が可能な限定品が狙われた実態を示す。大阪・関西万博オフィシャルストアに掲示された、人気限定グッズ「黒ミャクミャク」の欠品を告げる案内。ミャクミャク関連グッズの窃盗事件で、特に高額転売が可能な限定品が狙われた実態を示す。警察は、高額で転売できる限定商品を狙って、会場内で計画的に万引きを繰り返していたとみています。現在、他の人物の関与の有無などについても捜査を進めており、組織的な犯行の可能性も視野に入れています。この事件は、人気グッズの転売市場における不正行為の実態と、大規模イベントにおけるセキュリティ対策の課題を浮き彫りにしています。

参考文献