【台風19号】「この町にしかないお菓子で町に貢献」 宮城県丸森町の老舗和菓子店

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「お菓子を通じて丸森の元気を取り戻したい」と語る栄泉堂の池田洋平さん=宮城県丸森町(塔野岡剛撮影)

「お菓子を通じて丸森の元気を取り戻したい」と語る栄泉堂の池田洋平さん=宮城県丸森町(塔野岡剛撮影)
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 台風19号は12日で上陸から2カ月。宮城県丸森町で明治26(1893)年から続く老舗和菓子店・栄泉(えいせん)堂では、台風19号により町中心部にある丸森支店が腰の高さまで浸水し、被害額は500万~600万円に上る。それでも、同店は上陸翌日から生産工場を稼働。同店5代目の池田洋平さん(39)は「この苦境を乗り越え、お菓子を通じて今までよりも素晴らしい丸森にしたい」と意気込む。

 平成23年の東日本大震災では町が福島県に隣接していることから、東京電力福島第1原発事故による風評被害を受けた。「丸森のものはいらない」。心ない周囲の声が聞こえたこともあった。

 同店では町の元気を取り戻そうと、かつて養蚕が盛んだった町でネズミ対策として多く飼育されたネコをまつる文化財「猫神様」をモチーフにした生どら焼き「猫神様(ねこがみさま)が通る」を平成28年に発売。同年のふるさと納税の仲介サイトで和菓子部門の返礼品人気ランキング3位に入り、全国から注文が殺到する人気商品となった。

 原発事故からの風評被害の払拭に光が差した矢先、今度は台風被害に見舞われた。風雨が強まった10月12日は自身も家族5人で避難所へ。被害の大きかった丸森支店の様子を確認できたのは同14日だったが、浸水した店内では商品が水面に浮いていた。それでも、「被害を受けた町を、お菓子で活性化させたい」と約3週間で丸森支店の営業を再開。先月27日には台風により延期されていた新工場の着工にもこぎ着けた。

 地元で生まれ育った池田さんは「まだ生活再建のスタートラインに立てていない町民もいる。お菓子の販路を増やして、丸森の現状を発信したい」と語気を強めた。「この町にしかないお菓子で地元に貢献したい」。復旧への思いを、これからも自慢の一品に注ぎ込む。(塔野岡剛)

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