伊東市長 学歴詐称疑惑、X投稿で「騒動の全容見えた」と波紋

静岡県伊東市の田久保真紀市長が抱える学歴詐称疑惑を巡り、2025年8月16日に田久保市長が自身のX(旧Twitter)アカウントを更新し、問題に関して意味深な投稿を行ったことが、インターネット上で大きな注目を集めています。市民からの説明責任を求める声が高まる中、この発言がさらなる波紋を呼んでいます。

学歴詐称疑惑の経緯と百条委員会の進展

田久保市長を巡る学歴詐称疑惑は、市の広報誌に「平成4年(1993年)に東洋大学法学部を卒業」と記載されていたものの、実際には卒業していないとする投書が市議会に寄せられたことから表面化しました。その後の調査で、田久保市長が大学を除籍となっていたことが明らかになっています。

この問題に対し、伊東市議会は真相究明のため、強力な調査権限を持つ百条委員会を設置。委員会は田久保市長に対し、彼女が「卒業証書」であると主張する書類の提出を求めていますが、市長はこれを拒否する状況が続いています。当初、田久保市長は7月中の辞任と出直し選挙への出馬を表明していましたが、7月31日にこれを撤回し、「改革への道はまだ始まったばかり」として続投の意思を示しました。

その後、8月13日に開催された百条委員会において、田久保市長は「事実関係といたしましては、私が卒業していない、そして除籍であるという事実を知りましたのは6月28日に大学に出向いたときになります」と、従来の自身の主張を繰り返しました。また、一部報道で指摘された「チラ見せ」という表現を否定しつつ、「約19.2秒ほど見ていただいたと記憶しております」と強調しました。

伊東市市長・田久保真紀氏、学歴詐称疑惑の渦中でのX投稿の様子伊東市市長・田久保真紀氏、学歴詐称疑惑の渦中でのX投稿の様子

X投稿の波紋とSNSの反応

疑惑の目が深まる中、田久保市長は8月16日にXを更新。「今回の騒動の全容がやっと見えてきました。事実関係に基づいてその目的を明らかにしてきます」と、その背景に何かがあることを示唆するような意味深な投稿を行いました。しかし、この投稿から丸1日が経過した8月17日現在も、その詳細については明らかにされていません。

この投稿に対し、SNS上では困惑と批判の声が相次いでいます。「騒動の全容?告発者の思惑がどうであれ、この人が悪手過ぎて信用失ってるだけじゃ……目的を明らかにする前に卒業証書らしきものについて明らかにしなさいよ」「事実関係というなら、まず、卒業証書を公開しろよ」といったコメントが多数見受けられ、多くの市民が、市長が「目的」を語る前に、学歴に関する具体的な証拠提示を求めている現状が浮き彫りになっています。

市民の信頼回復のためには、透明性のある説明が不可欠ですが、田久保市長の姿勢は依然として不透明さを残しており、今後の動向が注目されます。

参考文献