夏休み期間中も快進撃を続ける『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開31日で興行収入257.8億円を突破、日本の歴代興収で4位に浮上しました。『君の名は。』などを抜き、3位『タイタニック』も射程圏内でTOP3入りが期待されます。
日本の映画歴代興行収入トップ10ランキング、アニメ作品の強勢を示すグラフ
邦画実写の新たな局面:『国宝』の成功と全体TOP10からの退場
上半期話題の『国宝』は、公開73日で興行収入105億円を突破。邦画実写としては、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』以来22年ぶりの100億円超えを達成し、歴代45位、邦画実写歴代3位にランクインしました。しかし、『鬼滅の刃』ランクインで全体歴代興収TOP10から邦画実写はゼロに。これは近年の映画業界ヒット傾向と課題を色濃く反映しています。
歴代興収TOP10を席巻するアニメ映画の「四つの勢力」
歴代興収TOP10の内訳は、アニメ8本(うち洋画アニメ1本)、洋画実写2本です。年間ランキングTOP5がほぼアニメ独占の現状は、邦画アニメの圧倒的な強さを示します。このアニメ優勢の歴代興収ランキング(8月17日時点)には「四つの勢力」が存在。筆頭は長年日本映画界を支えるスタジオジブリ作品です。2位『千と千尋の神隠し』(2001年/316.8億円)、9位『もののけ姫』(1997年/201.8億円)、10位『ハウルの動く城』(2004年/196億円)と、TOP10内に3作品がランクインし、その不動の地位を確立しています。
結論
最新の興行収入ランキングは、日本映画界におけるアニメ作品の圧倒的な影響力と、邦画実写作品が新たな挑戦に直面している現状を明確に示しています。今後の映画市場の動向が注目されます。