「24時間テレビ」マラソンランナー横山裕に募る懸念:酷暑と人気、旧ジャニーズ問題

今年の「24時間テレビ」チャリティーマラソンランナーとしてSUPER EIGHTの横山裕さんが選出されたニュースは、多方面で大きな波紋を呼んでいます。特に、記録的な酷暑が続く日本列島でのマラソン挑戦には、ファンや一般視聴者から「命に関わる危険がある」「中止すべき」との懸念の声が噴出。一方で、日本テレビ内部の関係者からは、横山裕さんの「人気度」や「旧ジャニーズ事務所」との関連性に対する別の意味での懸念が上がっていると報じられています。本記事では、横山裕さんの挑戦を巡るこれらの多角的な懸念と背景を深掘りします。

猛暑の中での「命がけ」挑戦に広がる批判の声

現在の日本は過去に例を見ないほどの猛暑に見舞われており、最高気温の更新が各地で続いています。このような状況下で、8月30日〜31日に放送される「24時間テレビ」でチャリティーマラソンを行うことに対し、SNS上では「熱中症リスクが高すぎる」「無謀な企画だ」といった批判や中止を求める声が多数寄せられています。

具体的には、「酷暑の中でのマラソンは危険。少し外に出るだけでも危険を感じるレベルで、横山さんの体が心配」というファンの声や、「この企画自体をやめるべき。日テレが強行するなら、社長や幹部も一緒に走るべきだ」といった厳しい意見も見られます。また、「昭和の感覚のままの制作陣ではないか。命がけの企画は見直すべき」と、番組の時代錯誤を指摘する声も上がっています。放送日に線状降水帯が発生する可能性も考慮すると、マラソンランナーにとってまさに「命がけ」の挑戦となり、天候リスクの高さも懸念材料となっています。

「24時間テレビ」チャリティーマラソンランナーを務めるSUPER EIGHTの横山裕。猛暑の中での挑戦に様々な声が上がっている。「24時間テレビ」チャリティーマラソンランナーを務めるSUPER EIGHTの横山裕。猛暑の中での挑戦に様々な声が上がっている。

日テレ内部で囁かれる「人気度」への懸念

公衆の健康への懸念とは別に、日本テレビの関係者からは、マラソンランナーとしての横山裕さんの「人気度」に対する疑問の声が上がっていると報じられています。横山さんは人気グループSUPER EIGHTのメンバーであり、今年は期間限定のソロプロジェクトやライブツアーも展開しています。また、平日昼の情報番組「ヒルナンデス!」(日テレ)の木曜レギュラーも務めるなど、多方面で活動しています。

しかし、ある日テレ関係者は、「『ヒルナンデス!』の視聴者は主婦層が中心で、会社員など幅広い層への浸透は限定的だ」と指摘しています。さらに、深夜帯の音楽バラエティ番組「EIGHT-JAM」(テレビ朝日)での存在感の薄さや、街頭での顔写真認知度が、昨年のランナーであるやす子さんや前年のヒロミさんと比較して低いのではないかという懸念も示されています。マラソンランナーとして抜擢されたことで知名度向上が期待されるものの、関係者からは「それでは遅い」という意見も聞かれるようです。

「旧ジャニーズ」という背景がもたらす複雑な視線

さらに、横山裕さんが旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)出身であることも、マラソンランナー起用を巡る懸念材料の一つとして挙げられています。性加害問題以来、旧ジャニーズ事務所所属タレントの起用には視聴者からのアレルギーが根強く残っており、ようやく沈静化しかけていたところに、中居正広さんや国分太一さんの問題が噴出したことで、再び事務所への視線が厳しくなっている状況です。

特に、横山裕さんの芸名「横山裕」が、故ジャニー喜多川氏の口癖である「YOU」に由来しているという事実は、一部で物議を醸しています。この状況下で、視聴者が心から横山さんを応援できるのかという疑問が呈されています。「24時間テレビ」は長年にわたり旧ジャニーズ事務所のタレントにメインパーソナリティーやマラソンランナーを依存してきた歴史があります。2003年のTOKIO以来、2023年のなにわ男子まで、メインパーソナリティーは同事務所のタレントが務め、チャリティーマラソンも山口達也さん(97年)、森田剛さん(98年)、城島茂さん(14年)など、元メンバーが務めてきました。これらの過去のランナー全員に「元」がつくのは偶然なのか、という問いかけもなされています。

今年の「24時間テレビ」チャリティーマラソンランナーに選ばれた横山裕さんの挑戦は、記録的な酷暑による健康リスク、日本テレビ内部からの人気度への懸念、そして旧ジャニーズ事務所という背景がもたらす複雑な視聴者の視線といった、複数の深刻な課題を抱えています。これらの声は、単なる批判にとどまらず、番組の企画意図や社会的な受容性、そしてタレントの健康と安全への配慮といった根本的な問題を問いかけています。「24時間テレビ」が社会に感動と貢献をもたらす番組であり続けるためには、これらの懸念に真摯に向き合い、番組制作のあり方について深く再考する時期に来ているのかもしれません。

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