【08月19日 KOREA WAVE】ソウル地下鉄9号線・麻谷ナル駅で2024年6月27日、ある女性がエスカレーターで下ろうとしていた際、後方から転がってきた大型スーツケースに直撃され、全治8週間の重傷を負った。JTBC「事件班長」は、被害者と加害者は示談に至らず、民事訴訟が進められていると報じた。
事故は午後8時19分ごろに発生。加害者の中年女性が複数の大型キャリーバッグを扱う際、2個が制御を失って滑り落ち、前方にいた女性を直撃した。被害女性は「後ろから『ゴロゴロ』という音がして振り返った時には、すでに大きなスーツケースが目前にあった。避けようがなく、そのままぶつかった」と振り返った。
女性は全身打撲のほか、首と腰の椎間板、顎関節にも損傷を受け、2カ月を超える入院治療によって職を失った。また、通院・治療費には約2700万ウォン(約300万円)を要したが、加害女性は「大したことではない、保険会社に任せろ」と責任を回避する態度を見せたという。
その後、被害女性には保険会社から約700万ウォン(約78万円)の補償が支払われただけで、加害女性は過失傷害で罰金100万ウォン(約11万円)の処分にとどまった。
被害女性は「1年間が台無しになった。ご飯も満足に食べられないし、道でキャリーを見るだけで体が硬直し、その場から動けなくなる」と、事故後のPTSDのような後遺症も訴えている。
これに対し、加害女性はメディアとの通話で「確かに不注意だったが、女性が歩けなくなったわけでもなく、私から見れば軽傷だった」「事態が必要以上に誇張されており、私自身も日常生活が困難なほどストレスを感じている」と語った。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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