ピン芸人ゴンゾー、靖国参拝で「右翼」レッテル貼りに疑問呈す

ピン芸人のゴンゾー(39)が自身のX(旧ツイッター)を更新し、靖国神社への参拝などを理由に自身が「ネトウヨ」や「右翼」と称されることに対し、深い疑問を表明した。この発言は、靖国神社を巡る長年の議論に新たな視点を提供するものとして注目を集めている。

家族と国を守る人々への敬意、なぜ「右翼」と呼ばれるのか

ゴンゾー氏は、政治家の靖国神社参拝が物議を醸す現状について触れつつ、まず「家族を守るために、その家族がいる国を守るために働いた人達を敬うことは当たり前のことだと思っていた。それがサラリーマンであろうとも軍人さんであろうとも芸人であろうとも」と自身の根本的な考えを述べた。しかし、日本ではそうした行為が「右翼」と呼ばれたり、先祖に感謝することすら「右翼」と指摘されることへの違和感を強調。自身も曽祖父が祀られている靖国神社を参拝した際に「右翼」と揶揄された経験があると明かし、不当なレッテル貼りに直面している現状を示唆した。

「ネトウヨ」という指摘への反論と真意の問いかけ

一部のXユーザーから「ネトウヨ」と指摘された経験についても言及。ゴンゾー氏は、レッテルを貼る側に対し「私はネトウヨというものではないと思います。そちらがどういう意味合いで言っているのか教えてください。もしかしたらネトウヨに当てはまるかもしれません」と、冷静ながらもその言葉の真意を問いただす姿勢を見せた。これは、無批判な言葉の使用に対する異議申し立てとも受け取れる。

ピン芸人ゴンゾーがX(旧ツイッター)で靖国神社参拝に関する私見を述べる様子ピン芸人ゴンゾーがX(旧ツイッター)で靖国神社参拝に関する私見を述べる様子

政治家の靖国神社参拝問題に対するゴンゾー氏の私見

政治家の靖国神社参拝を巡る問題に対し、ゴンゾー氏は具体的な私見を提示した。「今は単立の神社であるのなら、それから離れているわけですからマスコミが放っておくだけで政治問題になり得ないし、政治家も注目されなければ来ないし良いのではないでしょうか?」と提案。さらに「私のように先祖が祀られている人や自身の思いで参拝されるだけならなんの問題もないように思います」と、信仰や個人的な敬意に基づく参拝の正当性を主張した。

政治家に対しては、「『私人である』の一言で済むならそうして参れば良いだけで、石破氏のようにその気もないなら参拝されない方がいいです。政治問題にするから、一般参拝者が迷惑するわけです」と苦言を呈した。これは、政治的意図や注目を集めるための参拝が、本来の参拝者の迷惑となり、問題が複雑化する一因となっているという彼の見方を示している。

結論

ゴンゾー氏の一連の発言は、靖国神社参拝が持つ多層的な意味合いと、それを取り巻く「右翼」「ネトウヨ」といったレッテル貼りの問題点を浮き彫りにした。政治と個人の信仰、そして社会的な認識のずれが複雑に絡み合うこのテーマに対し、一人の表現者としての率直な疑問提起は、多くの人々に再考を促すきっかけとなるだろう。

参考文献