東証スタンダード上場のメタプラネットは、2025年8月18日、ビットコイン(BTC)の追加購入を発表しました。これにより同社の総保有数は18,888BTCに達し、世界の主要な仮想通貨保有企業としての地位をさらに確固たるものにしています。この戦略は、同社の成長とグローバル展開を加速させています。
仮想通貨ビットコインの概念を示すデジタルイメージ
ビットコイン保有戦略の強化
今回、メタプラネットは137億3,300万円相当の775BTCを追加購入。1BTCあたりの平均購入価格は1,772万0,023円でした。これにより総保有数は18,888BTC、総購入額は2,840億9,700万円、平均取得価格は1,504万1,118円に。記事執筆時点のビットコイン価格は1,701万6,088円(8月18日13:20 コインゲッコー調べ)です。
世界ランキング第6位の地位
この保有数は、上場企業が保有するBTC数ランキングで世界第6位(Bitcoin Treasuries.net調べ)。第5位はライオットプラットフォームズの19,239BTCであり、メタプラネットは世界のトップ企業に肩を並べています。
「555ミリオン計画」と業績の進捗
メタプラネットの2025年第2四半期連結決算では、売上高が前年同期比41%増の約12.3億円、営業利益が同38%増の約8億円と大幅に増加。これは主にビットコイン関連収入によるものです。BTCプットオプション引受による売上収益は約11億3,100万円を計上しました。
同社は2027年末までに21万BTCの保有を目指す「555ミリオン計画」を推進。約7,674億円の史上最大規模の資金調達(新株予約権発行)を計画しています。この計画は、約933億円を調達した「21ミリオン計画」の成功を受けて策定されました。
グローバル展開と主要株主
7月25日、米国フロリダ州に完全子会社メタプラネット・ホールディングスを新設し、メタプラネット・トレジャリー・コーポレーション(7億1,550万ドル)を移管しました。これによりグローバルな事業体制を強化します。また、6月30日付で大手資産運用会社フィデリティ・インベストメンツの完全子会社ナショナル・ファイナンシャル・サービシーズが筆頭株主となったことも、同社戦略への信頼を示しています。
メタプラネットの積極的なビットコイン投資、野心的な「555ミリオン計画」、そしてグローバル展開は、同社を仮想通貨市場の重要なプレイヤーとして位置づけています。強固な財務と外部からの信頼を背景に、今後の動向が日本の企業戦略の一例として注目されます。
参照元:
- Yahoo!ニュース (幻冬舎 あたらしい経済)
- Bitcoin Treasuries.net
- CoinGecko