日台密輸協力で覚醒剤600キロを押収、11人逮捕

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 【台北=田中靖人】台湾から日本に覚醒剤約600キロ(末端価格約360億円相当)の密輸を図ったとして、台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は12日、日本の捜査当局が台湾人4人、日本人7人の計11人を逮捕したと発表した。

 日台双方の窓口機関は昨年12月、密輸・密航対策で海上保安当局間の協力に関する覚書を締結しており、今回の摘発は初の大型案件。海巡署は今年6月、密輸計画の情報を日本側に提供し、海上保安庁、福岡県警などが合同捜査本部を設置して捜査していた。

 同県警によると、熊本県天草市の漁港の小型船内で11日、覚醒剤を押収し、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の現行犯で、台湾人2人と日本人1人を逮捕。12日までに東京都などで残り8人を逮捕した。

 覚醒剤は洋上で荷物を受け渡す「瀬取り」で受け取ったとみられ、暴力団が関係している可能性があるとみて調べている。

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