Snow Man冠番組『それスノ』に浮上した“パクリ疑惑”と深まるファンの不信感

8月15日に放送された人気アイドルグループ「Snow Man」の冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系、通称『それスノ』)に「パクリ疑惑」が浮上し、SNSを中心に物議を醸しています。この疑惑は、番組スタッフに対するファンからの厳しい声へと繋がり、番組の質の低下を懸念する声も聞かれ始めています。

学園ドラマ形式の新企画に挑むSnow Manメンバー。彼らの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』で「パクリ疑惑」が浮上し、ファンの間で議論が巻き起こっている。学園ドラマ形式の新企画に挑むSnow Manメンバー。彼らの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』で「パクリ疑惑」が浮上し、ファンの間で議論が巻き起こっている。

新企画「それアドリブでやらせて下さい」に“パクリ疑惑”

物議の発端となったのは、新たに導入された企画「それアドリブでやらせて下さい」です。この企画では、Snow Manのメンバー全員が学園ドラマの生徒役に扮して演技を披露し、その中に台本が存在しないアドリブパートが随所に設けられていました。9人のメンバーがストーリーに沿って即興トークを繰り広げるという内容です。

しかし、放送直後からSNSでは、2022年からNetflixで配信されている人気バラエティ番組『トークサバイバー!』との類似性を指摘する声が相次ぎました。お笑いコンビ「千鳥」がMCを務める『トークサバイバー!』は、出演者がドラマと並行して与えられたお題に沿ったトークを披露する形式のため、『それスノ』の新企画と非常に似た印象を与えたのです。さらに、『トークサバイバー!』の演出とプロデューサーを務める元テレビ東京局員の佐久間宣行氏が自身のX(旧Twitter)に「マジかよw」と意味深な投稿をしたことで、疑惑に拍車がかかり、SNS上で「パクリ」が疑われる事態へと発展しました。

ゴールデン移行後の質の低下とファンの不満

Snow Manの冠番組に不穏な疑惑が持ち上がったことで、X上ではファンからの厳しい意見が噴出しました。「それスノ観たけどびっくりするぐらいつまらないんやけど??」や「これは制作スタッフとか裏方がやばいとしかいいようないんやけど?意味わからん企画でスノの無駄遣いしすぎ」といった制作スタッフへの不満や、「それスノ、ゴールデン入ってからの企画とかがひどすぎる。やれ街中でメンバーが見つからないようにするとか、やれ先輩がやってた企画とかやフレンドパークをそのまま持ってきたりとか」といった企画の質の低さを指摘する声が多数見受けられました。

『それスノ』は、2020年4月に動画配信サービス「Paravi」で深夜配信がスタートし、2021年4月には日曜昼に地上波レギュラー放送へ昇格。そして2023年4月からは現在の金曜午後8時のゴールデンタイムに移行しました。順調なステップアップに見えますが、ゴールデン移行後から番組の質に不穏な兆候が見られ始めていたと指摘されています。「Paravi」時代には、Snow Manメンバーが体を張ったり、ロケに繰り出す企画がファンから好評でした。しかし、最近では、Snow Manとゲストチームが3分間で有名楽曲の振り付けを覚える「ダンスノ完コピレボリューション」の放送が増え、SNSではマンネリ化が指摘されていました。また、通常の1時間放送ではなく2~3時間のスペシャル版が月に2回放送されるなど、隔週放送になっていることも、メンバー個々のドラマやバラエティ番組の仕事が増え、以前のような長時間のロケが困難になっている背景があるのかもしれません。

過去の企画でも物議、深まる“質の低下”懸念

今回の新企画だけでなく、過去にも番組の企画がSNSをざわつかせたことがあります。今年4月に放送された「9人ダンス日本一決定戦」では、Snow Manがダンス自慢の芸能人やダンスの名門高校と対決し、Snow Manが優勝しました。しかし、他のチームと比較してSnow Manが高得点を連発したため、SNSでは審査基準を巡って物議が醸される事態となりました。ゴールデン移行以降、楽しめる企画が少なくなったと感じるファンも多く、番組全体の「質の低下」が懸念されています。

まとめ

今回の「パクリ疑惑」は、『それSnow Manにやらせて下さい』がゴールデンタイムに進出して以降、番組の企画内容や質に対するファンの不満が蓄積されていた中で浮上したものです。視聴者やファンの期待に応えるためにも、番組制作側には、より独創的で魅力的な企画づくりが求められています。

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