【ワシントン時事】米連邦捜査局(FBI)は22日、ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)の自宅と事務所を家宅捜索した。
米メディアが一斉に報じた。ボルトン氏はトランプ政権1期目に補佐官を務めたが、その後決別し、トランプ大統領の外交・安全保障政策を批判する論客として知られている。
報道によると、家宅捜索は機密情報を違法に所持・共有した疑いに関する捜査の一環で行われた。ボルトン氏が2020年に出版した回顧録の中に、機密情報が含まれていた可能性があるという。
トランプ氏は22日、ホワイトハウスで記者団に「私は意図的にこの件に関与しないようにしている」と主張した。一方で「ボルトンのことは好きじゃない。卑劣な人間だ」とも述べた。
首都ワシントン近郊のボルトン氏の自宅には米東部時間早朝に捜査員が入った。ワシントンにあるボルトン氏の事務所も捜索対象となった。FBIのパテル長官はSNSで「FBIの捜査官が任務を遂行している」と説明した。
ボルトン氏はCNNテレビの取材に「FBIの活動(の詳細)はよく分からない」と語った。22日にはSNSへの投稿で、トランプ氏の対ロシア外交の成果を疑問視していた。