アメリカ、メキシコ国境の壁を黒く塗装へ 暑さのなか登れなくすると


ノーム氏は19日、ニューメキシコ州の国境地域で記者会見し、国境の壁を「大統領の要望を受けて」黒く塗ると説明。

「(トランプ氏は)ここの暑い気温の中では、黒く塗られたものは一段と温度が上がり、人が登るのがより難しくなることを理解している」と付け加えた。

国境警備隊も、黒い塗装は壁のさび防止に役立つとしている。

ノーム氏によると、アメリカとメキシコの国境は約3200キロメートルに及ぶ。現在、1日約800メートルずつ、壁が建設されているという。

トランプ政権は、今夏に議会で可決された法案で、壁の追加建設に4600万ドル(約68億円)を計上している。

非正規移民の越境と拘束は、トランプ氏が大統領に復帰して以来、急減している。7月は約4600件、6月は約6000件と共に過去最低となり、前年比で92%減った。ジョー・バイデン前政権時代には、拘束が1日平均6000件に急増したこともあった。

ホワイトハウスは、国境警備の強化や大規模な強制送還が抑止力になっているとしている。

非正規移民の取り締まりをめぐっては、トランプ政権は、犯罪歴のある人物から対象にしていると主張している。だが、移民の権利擁護を訴える人たちは、犯罪歴のない人や、軽微な違反しかしていない人が多数、巻き込まれていると訴えている。

(英語記事 US-Mexico border wall to be painted black to stop climbers)

(c) BBC News



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