【北京春秋】現金生活で触れた人情

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現在、北京にある軽食などを扱う店の店頭には、必ずといっていいほどスマホ決済で使うQRコードが置かれている(三塚聖平撮影)

現在、北京にある軽食などを扱う店の店頭には、必ずといっていいほどスマホ決済で使うQRコードが置かれている(三塚聖平撮影)

 中国でスマートフォンを買い、銀行口座も開いた。これでスマホの決済アプリを使った支払いができるようになった。日本でも度々報じられているように、今の中国ではスマホ決済が日常となっている。スマホ決済と連動したサービスも多く、タクシーなどの配車、出前、シェア自転車は北京生活では欠かせない。

 中国で2カ月ほど現金のみの生活をしたが、スマホ決済の想像以上の普及ぶりに驚かされることが多々あった。午後1時すぎに喫茶店に行きコーヒーを買おうと財布を取り出すと、済まなそうな顔をした店員に「今日はまだレジを開けていないから時間がかかるけど待てますか?」と言われて仰天したことがあった。ランチタイムに誰も現金を使わなかったのか! と。

 現金生活がきっかけとなって人情に触れることもある。パイ生地のような皮の中に熱々の羊肉が入った8元(約120円)の値頃な軽食を気に入り通っている。しばらくすると羊肉好きの現金払いの男として店員が認識してくれたのか、顔を見せるだけで“羊肉パイ”と2元のおつりを用意してくれるようになった。現在、スマホ決済になってからは当然おつりの用意はなくなったが、変わらぬ笑顔で「羊肉は売り切れだよ。たまにはスパイシーチキンはどう?」と声を掛けてくれる。(三塚聖平)

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