神戸市のマンションで女性が刺殺された事件。逃げ場のないエレベーターで、どうやって身を守ればいいのか。今すぐできる対策を専門家に聞きました。
凶器か…血のついた刃物発見
不安が募る事件。見つかったのは凶器なのでしょうか…。
神戸市のマンションで片山恵さん(24)が殺害された事件。
捜査関係者によりますと、片山さんは仕事を終え、徒歩で帰宅。エレベーター内で刺されたとみられます。新たに見つかったのは、血の付いた刃物です。現場となったマンションのすぐ北側の駐車場で見つかりました。刃物についた血痕は、片山さんのものだと分かりました。
刃物を持った男は北側に逃げたとみられ、その先にはJRや私鉄の駅がある神戸最大の繁華街・三宮があります。事件と同時間帯の現場、人通りが少なくありません。
司法解剖の結果、死因は胸のあたりを刺され、肺の血管が傷ついたことによる失血死でした。片山さんは、大手保険会社で営業を担当していました。
片山さんの勤務先関係者
「明るく朗らかでコミュニケーション能力が高いと評判だった。2023年4月に入社し、ずっと神戸で勤務していた」
オートロックを解除して帰宅した片山さん。男はその後を追うように入る、いわゆる共連れでマンションに侵入したとみられます。さらにエレベーターに同乗。そこで片山さんを羽交い絞めにするなどして襲ったところを、防犯カメラで見た住人が通報しました。
住人からの通報
「女性の悲鳴が聞こえました。エレベーター内で男が女性を羽交い締めにしています。男は刃物を持っているように見えました」
犯行後、男はあわてる様子もなく階段を降り、再び正面入り口から出たとみられます。2人が言葉を交わす様子はなく、警察は無差別だった可能性もあるとみて捜査を進めています。
不安は募る一方です。
周辺住民
「一応オートロックはあるが、自動扉が開いたり普通にするので、その部分は気を付けないとなと」
「オートロックも周りに(人が)いないか見て入るように。知らない人だったら1人ずつエレベーターに乗ったほうがいい。女性はちょっと心配」
逃げ場のない密室のエレベーターに潜む危険。立ってはいけないポジションがありました。