タレントのマツコ・デラックス(52)が25日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」に出演し、現代の若者層におけるMBTI診断や各種占いへの傾倒に対し、厳しい苦言を呈しました。多様性が叫ばれる一方で、特定の型に自分を当てはめるトレンドに対し、マツコは強い懸念を示しています。
Z世代の「血液型占い離れ」と矛盾する心理
番組では「『血液型占い』に若者がドン引きするワケ」と題された記事を特集。職場の飲み会で血液型の話題を出した40代男性が若手社員からハラスメントだと指摘されたエピソードや、「科学的根拠のない4パターンで性格が決めつけられるのは不快」という女子大生の意見が紹介されました。しかし、一方で別のアンケート調査では、Z世代の33.9%が週に1回程度占いを利用しており、特に星座占いを最も参考にしているという矛盾した実態も浮き彫りになりました。
「5時に夢中!」出演中のマツコ・デラックス、若者の性格診断ブームに言及
マツコがMBTI診断を「宗教」と批判する理由
この現状に対し、マツコは「は?」と切り出し、「12種類で片づけられるのかよ人間は!」「理屈が通ってねえじゃねえか」と、まずは星座占いの論理性の欠如を厳しく指摘。さらに、若者の間で大流行している「MBTI診断」にも言及し、「MB何とかもなんだよ!気持ち悪いぐらいあれに縛られて生きてるよねあいつら」と痛烈に批判しました。
MCの大島由香里が「プロフィルにも当たり前のように書いてる」と若者の実情を補足すると、マツコはさらに「そうよ。それで相性が合わないと“やってられません、お友達になれません”みたいな、それぐらいのレベルで。宗教よ、ほんとに」と、MBTIや占いへの過度な依存が、人間関係を画一化し、一種の信仰にまでなっていると警鐘を鳴らしました。
現代社会における性格診断の役割
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、16タイプの性格に当てはめて診断する自己申告型の診断テストです。無料で診断を受けられるサイトやアプリが多数存在し、自己理解や他者理解の一助として、特に若者の間で絶大な人気を博しています。しかし、マツコの指摘は、そうしたツールが本来の目的を超え、人間関係や自己認識を不必要に限定してしまう危険性を示唆しています。科学的根拠を求める一方で、特定の分類法に強く依存する若者の価値観は、現代社会における新たな課題として議論を呼んでいます。
参考文献
- TOKYO MX「5時に夢中!」2025年8月25日放送
- Yahoo!ニュース記事: https://news.yahoo.co.jp/articles/c1501bf247090fb7e294ec93ad1304682a3b874e