劇団俳優座は27日、長年にわたり日本の演劇界、特に大河ドラマで活躍された俳優の可知靖之さん(享年91)と児玉泰次さん(享年82)が、それぞれ老衰のため逝去されたことを発表しました。可知さんは今年7月10日に、児玉さんは5月7日に旅立たれていました。葬儀は既に近親者のみで密葬として執り行われたとのことです。日本の芸能界は、また二人の偉大な才能を失いました。
故・可知靖之さんのご経歴と功績
可知靖之さんは1933年9月17日、東京都に生まれました。早稲田大学をご卒業後、俳優座養成所9期生として1960年に劇団俳優座に入団されました。以降、数多くの舞台や映像作品に出演。特にNHK大河ドラマでは、「元禄太平記」「草燃える」「獅子の時代」「八代将軍吉宗」「元禄繚乱」など、歴史上の様々な人物を演じ、その確かな演技力で視聴者を魅了してきました。氏の存在感は、作品に深みと説得力をもたらし、多くの人々の記憶に残る名演を残されています。
大河ドラマで数多くの役を演じた可知靖之さん
故・児玉泰次さんの足跡
児玉泰次さんは1942年5月15日、東京都の出身です。明治学院高校をご卒業後、俳優座養成所13期生として1964年に俳優座に入団されました。児玉さんもまた、舞台やテレビドラマで幅広く活躍。大河ドラマ「葵-徳川三代」では、歴史の重要な局面で存在感を示す役どころを演じ、その演技は多くの視聴者に深い印象を与えました。長年にわたり、俳優座の一員として演劇の発展に貢献し続けました。
偲ぶ会の開催について
故人の冥福を祈り、その功績を偲ぶため、俳優座は来る10月5日に俳優座スタジオにて「偲ぶ会」を執り行う予定です。詳細は、劇団俳優座(電話番号:03-3470-2888)までお問い合わせください。多くの共演者や関係者、そしてファンが、二人の偉大な俳優を悼み、その思い出を語り合う機会となるでしょう。
可知靖之さんと児玉泰次さんのご逝去は、日本の演劇界にとって大きな損失です。長きにわたり芸能界を支え、数々の名作に貢献された両氏の功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
参考文献
- Yahoo!ニュース: 俳優座、可知靖之さん児玉泰次さん訃報を発表 共に老衰で死去 大河ドラマ出演多数