ビッグダディ林下清志氏、還暦迎え「コンビニ正社員」に転身!息子からの引き継ぎで新章へ

『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)で一躍有名になった林下清志氏が、今年4月に還暦を迎えた。当時41歳だった“ビッグダディ”は、頭に巻いたタオル、黒縁メガネ、口ひげというお馴染みの姿は変わらないものの、白髪が増え、60代の節目に差し掛かったことが見て取れる。タレント活動の傍ら、都内でビルの清掃アルバイトに従事していた林下氏だが、この度、大きな転機を迎えることが明らかになった。NEWSポストセブンの取材によると、林下氏は8月末で清掃のアルバイトを退職し、なんと60歳にして正社員として転職するという。

長年の柔道整復師から、多様なキャリアを経て

林下氏のキャリアは多岐にわたる。テレビ局関係者の話では、岩手県の高校を卒業後、地元で柔道整復師の修行を積み、およそ30年間その道で活躍してきた。鹿児島県の奄美大島や香川県の小豆島など、移住先で接骨院を開業し、大家族を支えてきた実績を持つ。番組が終了した2013年以降は上京してタレントとして活動し、その後は沖縄や都内で飲食業にも携わっていた。

亀有のホルモン店に就職するも今年3月に退職。現在の清掃のアルバイトは6月に始めたばかりであった。世間では「職を転々としている」という声もあるが、林下氏本人はこれに対し、「自分は30年以上、柔整師として働いてきました。形態は変わっても今も続けていますし、様々な仕事をし始めたのもこの数年のことです」と説明。さらに「もともと掃除は料理と同じくらい得意で、ビルの清掃も自分が素早くやるので、どんどん担当が多くなるほどでした。時給は変わりませんけどね(苦笑)」と、意外な才能と仕事への熱意を語っている。

息子から引き継ぐ「コンビニ正社員」という新たな挑戦

清掃の仕事から次に選んだ舞台は、都内のコンビニエンスストアである。林下氏は、「9月からは縁あって、都内のコンビニで働くことになりました。還暦を超えているのに、正社員として雇ってもらえるので、感謝しています。コンビニで働くのは初めてなので多少の不安はありますが、息子に教えてもらいながら早く慣れるようにと思います」と、60歳での新たな挑戦に対する意気込みと、家族への感謝の気持ちを明かした。

林下家には4人の息子がいるが、現在、長男の新志さん(33歳)、次男の熱志さん(31歳)、四男の源志さん(28歳)の3人が都内のコンビニに勤務しており、三男の武志さん(29歳)も過去にコンビニで働いていた経験がある。特に長男の新志さんは、近々オーナーとしてフランチャイズ店の出店を予定しており、家族ぐるみでコンビニ業界に深く関わっている様子がうかがえる。

今回の転職の背景には、心温まる家族の絆があった。ビッグダディは続ける。「実は、コンビニで正社員として働いていた次男坊の熱志が、岩手の日本料理店に就職することになったんです。もともと盛岡で料理人をしていたので、戻るという感じですね。その代わりに雇ってもらえることになりました。熱志が働いているコンビニは待遇もよく、住居も用意してくれる親切なところで、自分が次男坊の部屋にそのまま住む予定です。9月からは熱志と2人で生活しながら仕事を教えてもらい、引き継ぐ感じです。これで子どもや孫たちにもお米くらい買ってあげられるなと、ほっとしていますよ」。

還暦を迎えながらも、家族の支えと新たな挑戦に前向きに取り組むビッグダディ林下清志氏。彼の「さすらい人生」は、これからも多くの人々に感動と驚きを与えながら、新たな章を刻み続けるだろう。

還暦を迎えコンビニ正社員に転身するビッグダディこと林下清志氏還暦を迎えコンビニ正社員に転身するビッグダディこと林下清志氏

参考文献