◇ロシアへの圧力続行…「ホワイトハウスでガザ会議開催」
トランプ大統領は、27日にはホワイトハウスでイスラエルとハマスのガザ地区戦争に関する会議を主宰する予定だ。
中東とウクライナ戦争の交渉を担当してきたスティーブ・ウィトコフ大統領特使はこの日、FOXのインタビューで、ガザ地区に関する構想があるかとの質問に「我々は明日、ホワイトハウスで大統領が主宰する大きな会議を行う」とし「我々は包括的な計画を立てており、多くの人々がこの計画がどれほどしっかりしていて善意に基づいているかを目にすることになるだろう」と述べた。
ウィトコフ特使は特に終戦を主導しようとするトランプ大統領の考えについて「我々の計画はトランプ大統領の人道的動機を反映している」と強調した。
ロシア・ウクライナによる二者会談の実現可能性については「今週ニューヨークでウクライナ側と会うが、それは大きなシグナルになるだろう」とし「我々は毎日ロシアと対話しているので、二者会談を見ることになるかもしれないと思う」と語った。そして「交渉を終わらせるにはトランプ大統領が会談テーブルにいることが必要だ」とし、終戦に向けたトランプ大統領の役割を改めて強調した。
◇ボルトン氏「トランプの交渉、ノーベル賞運動とともに最後の山場」
こうした中、ジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担)はこの日、自身のX(旧ツイッター)アカウントに「トランプのウクライナ政策は、22日にトランプ政権が私の自宅と事務所に捜索令状を執行した時のように一貫性がない」と書き込み、「混乱と性急さによって崩れたトランプ大統領の交渉は、ノーベル平和賞受賞運動とともに最後の山場を迎えているのかもしれない」と述べた。
ボルトン氏はこれに先立ち、韓米研究所(ICAS)のオンラインセミナーでも「ノーベル賞を心から望んでいる人物(トランプ)がいるが、ウクライナ(問題解決)やイラン核施設爆撃では取れないだろう」とし、「その賞を受賞する可能性は相対的に少数の潜在的交渉に絞られている」と語った。ボルトン氏の言う潜在的交渉とは北朝鮮を意味する。そしてトランプ大統領が推進しようとしている北朝鮮との対話は、非核化ではなく軍縮交渉になる可能性を懸念した。
トランプ第1期政権で大統領補佐官を務めたボルトン氏は、超強硬的外交・安保政策を主張してトランプ大統領と衝突を繰り返した末に解任され、その後は反トランプ陣営の一人として声を上げてきた。22日には連邦捜査局(FBI)がボルトン氏の自宅への家宅捜索をはじめとする強制捜査に乗り出した。