長射程ミサイル配備への不安緩和には「説明」ではない!狙われないための「隠す」「騙す」「守る」という視点を


【写真】射程距離1000キロメートル以上の12式地対艦誘導弾能力向上型

 しかし、このミサイルの配備に伴う住民の不安を減らす方法とは「説明」なのであろうか。ここでは、違う視点から考えてみたい。

なぜ、攻撃目標になるのか

 現有の12式地対艦誘導弾は射程が約200キロメートルと言われているが、この射程では、敵艦船はミサイルの射程外から航空機、ヘリコプター、ミサイルなどを用いて日本を攻撃することが可能となる。しかし、12式地対艦誘導弾能力向上型が登場すると状況は一変する。

 敵艦船は日本に接近する遥か以前から攻撃を受けるため、侵攻は極めて困難になる。したがって日本を侵略しようとする国は、12式地対艦誘導弾能力向上型を攻撃して無力化する必要に迫られるのだ。

攻撃目標となることを防ぎたい陸上自衛隊

 同時に、12式地対艦誘導弾能力向上型が攻撃目標にならない状態になれば、攻撃の巻き添えになるという住民の不安は減ることになる。これは陸上自衛隊にとっても住民にとっても望ましいことだ。



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