性的虐待で故ジェフリー・エプスタイン元被告と英国のアンドルー王子を告発し、世界的な注目を集めたバージニア・ジュフリー氏の自伝が、来る10月に出版されることが明らかになりました。この回顧録は、彼女が経験した性的人身売買と、その後の正義を求める苦闘を克明に綴ったもので、関係者からの期待と注目が集まっています。
故ジェフリー・エプスタイン事件でアンドルー王子を告発したバージニア・ジュフリー氏
「ノーバディーズ・ガール」の出版詳細
ジュフリー氏の自伝「Nobody’s Girl: A Memoir of Surviving Abuse and Fighting for Justice」は、10月21日に米国の老舗出版社クノッフから刊行される予定です。これは親会社であるペンギン・ランダムハウスのウェブサイトで正式に発表され、先だって米メディアが今秋の出版を報じていました。ジュフリー氏は今年4月、オーストラリアの自宅で41歳で自死しており、彼女の遺志が込められたこの書籍の出版は特に重い意味を持ちます。
エプスタイン事件とマクスウェル受刑者との関わり
ペンギン・ランダムハウスは、この自伝が、勾留中に自殺した性犯罪者エプスタイン元被告と、その元交際相手であり未成年の少女を勧誘した罪で収監されているギレーヌ・マクスウェル受刑者との関係について、「容赦なく、決定的な記録」であると説明しています。ジュフリー氏は、エプスタイン元被告に「性奴隷」として利用され、17歳の時にアンドルー王子から性的暴行を受けたと告発し、大きな波紋を呼びました。
出版社によると、ジュフリー氏はこの回顧録の中で、幼少期に受けた性的虐待の経験、そして19歳でエプスタイン元被告とマクスウェル受刑者の影響下から逃れた経緯を詳述しています。さらに、自身の虐待に関与した者たちの責任を追及するとともに、他の性的暴行被害者を支援するための取り組みについても語られているといいます。
正義を求めるジュフリー氏の揺るぎない戦い
クノッフは、この自伝を「ジュフリーさんの揺るぎない意志の驚くべき証言」と評価しています。本書は、まず被害者という立場から脱却し、その後、不正を社会に明るみに出し、より安全で公正な世界の実現のために戦う彼女の姿を描いた内容とされています。ペンギン・ランダムハウスによれば、ジュフリー氏は死去前の数年間でこの自伝を書き上げており、「出版を強く望んでいた」とのことです。彼女の死後も、その声は書籍を通じて世界に届けられ、性的搾取や人身売買の問題に対する意識を高める役割を果たすでしょう。
参考文献
- AFPBB News (https://news.yahoo.co.jp/articles/9d1c0af80adc865884d94542ed04001a6070bd1a)
- Penguin Random House 公式ウェブサイト