フリーのテレビプロデューサーである佐久間宣行氏がパーソナリティを務める「オールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)が8月27日にライブ配信アプリ「17LIVE」で生配信され、その中で渡辺直美氏との対談が大きな反響を呼びました。この放送では、渡辺直美氏の輝かしいキャリアの裏側、「笑っていいとも!」(フジテレビ系)出演時の葛藤、そして香取慎吾氏の温かい気遣いとプロフェッショナリズムが明かされ、多くの視聴者に感動とインスピレーションを与えています。
渡辺直美の鮮やかなキャリアと「いいとも!」での葛藤
番組にゲストとして登場した渡辺直美氏は、黒いポロシャツ姿の佐久間氏と共に「笑っていいとも!」時代の思い出を語り合いました。佐久間氏は、渡辺氏が吉本総合芸能学院(NSC)卒業後すぐに今田耕司氏に認められ、「さんまのまんま」(カンテレ)でテレビ初出演、その後「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)を経て「いいとも少女隊」としてレギュラーの座を掴んだという、デビュー1年目での異例のスピード出世に驚きを隠しませんでした。
佐久間宣行氏がパーソナリティを務める「オールナイトニッポン0(ZERO)」の放送風景
佐久間氏が「『いいとも!』レギュラーの中で良い意味でイメージと違った、すごい人だと思った人は?」と問いかけると、渡辺氏は「みんなすごかったですけど、香取(慎吾)さんですね」と即答。その理由について、渡辺氏はいいとも少女隊として常に後ろに立つ立場であり、前に出ていいのかという「葛藤」を抱えていたと打ち明けました。アイドルである相方とは異なり、芸人としてどう振る舞うべきか悩む中で、ただ立っているだけの日々に戸惑いを感じていたのです。
香取慎吾の心遣いとプロフェッショナリズム
そんな渡辺氏の様子に気づいていたのが、香取慎吾氏でした。渡辺氏は「香取さんは毎回、私の出番を作ってくれてたんですよ」と、さりげない気遣いを披露。香取氏がMCを務めるコーナーで、罰ゲームの苦いお茶を運ぶ際に、「飲むとこうなりまーす!」と言って渡辺氏に飲ませ、彼女のリアクションを引き出すという演出を考案してくれたのです。
渡辺氏は「他の方々はレギュラーメンバーでみんなワイワイって感じだったんです。だけど、香取さんは常にスタッフのことも私たちのことも全部見て、そのコーナー全部を大回ししてたというか」と、香取氏の類稀なるプロ意識と周囲への配慮に深く感銘を受けたことを明かしました。当時、SMAPのアイドルとして絶大な人気を誇っていた香取氏が、360度の視野を持ち、多くの人々を気遣いながら番組を回している姿は、渡辺氏にとって大きな憧れとなったと言います。「自分が大人になって売れたら、こんな人になりたい。こんな感じで周りの人たちのことが見えるような芸人になりたいなって思ってましたね」と、香取氏が自身の目標になったことを語り、佐久間氏もそのエピソードに驚きの声を上げました。
佐久間宣行氏が語る渡辺直美の「カッコよさ」
イチナナ限定のアフタートークでは、佐久間氏が本編を振り返り、「どうですか?“伝記・渡辺直美”をご覧いただいたと思うんですけど」と豪快に笑いながら、渡辺直美氏の歴史を深く知ることができたと満足げに語りました。
佐久間氏は、渡辺直美氏の生き方について「やってることが全部カッコいいね。全部リスクをとってやってるから」と称賛。彼女が常に挑戦し、リスクを恐れずに突き進む姿勢は、多くの人に勇気を与えるものだと指摘しました。さらに佐久間氏は、「もしかすると、今日の放送を聴いた人で、人生変わる人がいる気がする」と述べ、自身もまた「まだ挑戦してないことがあるからやろうって思う気持ちになった」と、渡辺氏の言葉が持つ影響力の大きさを実感したと語りました。「本当に聞いててもワクワクしたし、これを届けられるのもうれしい放送になりましたね。非常に良かったですね」と、佐久間氏は今回の収録が自身にとっても非常に有意義なものであったことを、声を弾ませて報告しました。渡辺直美氏の経験談と佐久間宣行氏の洞察力に満ちたコメントは、リスナーにとって単なるエンターテインメントを超え、自身のキャリアや人生を顧みるきっかけとなるでしょう。