1985年設立のスタジオジブリが今年で40周年を迎え、その名作アニメーション作品への注目が改めて高まっています。『火垂るの墓』(1988年)は日本国内初のサブスク配信が開始され、また1993年の『海がきこえる』も全国でリバイバル上映されるなど、話題が尽きません。このような盛り上がりの中、文春オンラインは「あなたが選ぶジブリ映画ベスト1は?」というアンケートを実施し、20〜60代を中心に381人の読者が投票しました(※1人3作品を選択し、1位5点、2位3点、3位1点で計算)。今回は、上位作品の速報として、第5位にランクインした『火垂るの墓』とその反響を詳しくご紹介します。
スタジオジブリの歴代長編アニメーション作品群のイメージ
【第5位】戦争の悲劇を後世に伝える名作『火垂るの墓』(1988年公開、高畑勲監督作)
昭和20年9月。戦争孤児となった14歳の清太は、飢えの中で幼い妹・節子を想い、意識が遠のくのを感じていました。太平洋戦争末期、神戸大空襲で両親と家を失った清太と4歳の節子が、親戚からの冷遇や飢えと闘いながら、懸命に生き抜こうとする壮絶な日々を描く作品です。
読者からは、この作品が持つメッセージ性と感動について多くの声が寄せられました。「戦争の悲惨さを後世に伝えるために、ずっと残していきたい作品。何度見ても胸が締めつけられ、涙なくしては見られない」(66歳・女性)といったコメントや、「『火垂るの墓』は当初ジブリ映画とは知らずに見た。節子は、小さい頃の母に似ているらしい」(61歳・女性)と個人的な思い出を語る声も。
「ジブリの中で1番泣いた作品。原作は非常に難しいが、それをわかりやすく映画にしている」(57歳・男性)と表現力を評価する声や、「娘がもうすぐ4歳で、節子と同じ歳。こんなに小さな子が、あんなふうに死んでいったなんて、胸が締め付けられた。戦争体験者が減る中、こうした映画を大事にすべき」(28歳・女性)と、現代に伝える重要性を強く訴える意見も寄せられました。
終戦80年を迎える今年8月15日には、『金曜ロードショー』で7年ぶりに放映され、多くの視聴者が改めてこの反戦のメッセージに触れる機会となりました。
『火垂るの墓』がランキング5位に選ばれたことは、その普遍的なメッセージと歴史的意義が現代にも深く響いている証です。スタジオジブリ40周年という節目に、本作が改めて視聴され、戦争の悲惨さや命の尊さを伝える役割の重要性が浮き彫りになりました。このランキングは、単なる人気投票を超え、ジブリ作品が持つ文化的・社会的な影響力を示しています。次回の記事では、いよいよ上位4作品を発表。読者が選ぶジブリ映画の頂点に輝くのはどの作品か、今後の発表にご期待ください。
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