LDH JAPANは8月27日、公式サイトにて、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのデビュー15周年記念ライブに、現在活動自粛中のボーカル今市隆二氏が参加しないことを発表しました。この発表は、今市氏が起こしたタクシー内での脅迫・暴行事件に関する事務所の対応や、その後のメンバーの声明に対して、ファンの間で大きな波紋を呼んでいます。
今市隆二、書類送検されたタクシー内での「脅迫・暴行」事件の経緯
今市隆二氏は7月31日、タクシー運転手に対する脅迫と暴行の疑いで書類送検されました。事件は4月5日午前5時頃に発生し、今市氏が泥酔状態で乗車したタクシー内で運転手に対し「殺すぞ」などの脅迫発言に加え、腕を引っ張るなどの行為に及んだとされています。事件の発覚を受け、所属事務所は今市氏に対して報酬返上と自宅謹慎処分を下したと報じられました。しかし、当時この処分は公表されず、今市氏は5月24日から7月3日にかけて開催された全国ドームツアーに通常通り出演していました。この事実が明らかになったことで、事務所の対応に対する疑問の声が上がっています。
タクシー問題により活動自粛中の今市隆二氏
LDHの後手対応と「隠蔽」疑惑への批判
事務所は書類送検後の8月1日から今市氏の活動自粛を発表しましたが、その対応は「完全に後手に回った」と指摘されています。事件を公表しなかった理由については、「示談交渉などを含めて守秘義務がある事案だったため」と説明されていますが、芸能記者は「その間も普通に活動を続けていたわけですから、書類送検がなければ表沙汰にはならなかったのかもしれません」と、事務所が事実を隠蔽しようとした可能性を指摘しています。この一連の対応は、エンターテインメント業界におけるコンプライアンス意識の欠如として、厳しい批判の対象となっています。
メンバーの苦渋の決断とファンからの厳しい声
10月4日と5日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開催されるデビュー15周年記念ライブには、今市氏を除く6名のメンバーが出演することが決定しました。メンバーはコメントで、「この状況の中でライブを開催すべきかどうか、何度も話し合いを重ねました。応援してくださっている皆さんの気持ちを考えると、簡単に決断できることではありませんでしたが、今できることを精一杯やることが、皆さんへの感謝の気持ちを伝える一歩になると信じ、6人で実施することを決めました」と、苦渋の胸の内を明かしています。
しかし、この声明に対し、多くのファンはSNSプラットフォームX(旧Twitter)で怒りを表明しています。
- 「『また全員でステージに』しれっと、復帰するんですね。一般人なら、逮捕されて解雇物です。事案発生から3カ月も隠蔽。会社としても終わってますね。お金が惜しいのでしょう」
- 「いやいや、Gごと自粛じゃないの、このコンプラのご時世」
- 「不参加一択だと思っていたよ…話し合いは『フォーメーションの変更』とかでなくて?ってなってしまいました」
- 「今市隆二のファンて可哀想だな…スタジアムに出なかったのは『また7人でステージに立つため』とか『乗り越えるべき罰』とか、綺麗事言ってる場合じゃないのに。シンプル問題が解決してないだけだし、それだけの事をしたのは隆二本人なのに…ただ被害に遭っただけの運転手さん、本当に気の毒」
これらのコメントからは、ファンが事務所の対応や今市氏の行為に対し、強い不信感と憤りを感じていることが伺えます。
今市隆二の酒癖問題と根強い脱退要求
今市隆二氏については以前から酒癖の悪さが指摘されており、今回の事件についても「案の定」といった声が上がっています。一部のファンからはライブ参加を求める署名活動も行われていますが、現状では出演は困難であると見られています。示談が成立するか、あるいは起訴されるのか、今後の展開は不透明です。
前述の芸能記者は、「事態が起こり次第、すぐに自ら公表し、謝罪して活動を自粛していれば、ここまで大事にならなかった可能性があります。和解して事件化を防げば、表沙汰にしなくて済む、という甘い考えがあったのではないかと疑われても仕方ありません」と指摘。今回のライブ不参加は、まさに今市氏「身から出た錆」と言えるでしょう。
結論
今市隆二氏の三代目 J Soul Brothers 15周年記念ライブ不参加は、タクシー内での脅迫・暴行事件とその後のLDH JAPANの対応が引き起こした結果です。事務所の後手対応と情報隠蔽疑惑は、ファンからの信頼を大きく損ない、今市氏本人に対する厳しい声や脱退要求に繋がっています。今回の騒動は、人気タレントを擁する事務所が直面する危機管理と、社会に対する透明性の重要性を改めて浮き彫りにしています。