サントリーホールディングスは2日、新浪剛史会長が1日付で辞任したと発表した。新浪氏が購入したサプリメントについて警察による捜査を受けたことを受け、辞任を申し出た。
記者会見では、山田副社長が、8月22日昼までに新浪氏から警察の捜査を受けていると連絡があったと明らかにした。すぐに鳥井社長ら経営幹部に情報共有され、深夜に外部弁護士が新浪氏へのヒアリングを実施したという。
26日の臨時取締役会で新浪氏から説明を受け、28日には新浪氏を除く全取締役・全監査役で議論を行った。鳥井社長は「全員一致で辞職をお願いしようとなった」と話した。
9月1日に新浪氏からの辞任届を受理した。
新浪氏は三菱商事出身で、ローソン社長を経て2014年に創業家以外で初のサントリー社長に就いた。国際展開を進めて業績を拡大し、今年3月、会長に就任した。23年から経済同友会代表幹事も務めている。