GARNiDELiA突然の無期限活動休止発表:MARiAが明かした事務所との確執とギャラ未払い

人気アニソンユニットGARNiDELiA(ガルニデリア)のコンポーザーtokuが9月2日、自身のX(旧Twitter)で突然の“無期限活動休止”を発表し、ファンの間に衝撃が走りました。この発表は公式Xでもリポストされ、同時に「GARNiDELiA stellacage tour 2025 [PROGRESS]」の全公演中止も告知されました。しかし、この突然の発表に対し、ボーカル担当のMARiA(メイリア)は「えっ!?」と反応。メンバー自身も寝耳に水であったことが伺え、その後のMARiAの長文投稿により、事務所との深刻なトラブルが明るみに出ることとなりました。

コンポーザーtokuの突然の発表とMARiAの困惑

9月2日、GARNiDELiAのコンポーザーtokuは自身のXを通じて、ユニットの無期限活動休止を突然公表しました。この衝撃的な発表は、GARNiDELiAの公式Xでも共有され、翌年に予定されていた「GARNiDELiA stellacage tour 2025 [PROGRESS]」の全公演中止も同時に伝えられました。しかし、この一連の発表に、ボーカルのMARiAは自身のXで「えっ!?」と投稿し、驚きを露わにしました。その後の深夜0時、MARiAは改めて「私もこの発表に関しては知らされてなかったので驚いてます。混乱させてしまってごめんなさい。皆には状況を整理して然るべきタイミングで説明させていただきます」とポストし、メンバー間での情報共有がないまま発表された状況を明かしました。

GARNiDELiAのボーカルMARiAとコンポーザーtoku。無期限活動休止発表で注目を集める人気アニソンユニットGARNiDELiAのボーカルMARiAとコンポーザーtoku。無期限活動休止発表で注目を集める人気アニソンユニット

MARiAが告発した「ギャラ未払い」と「ハラスメント」

事態はさらに進展し、MARiAは9月2日16時、「このままファンの皆や関係者様を混乱させたままにはしたくないので今起きていることと経緯を説明させていただきます」と前置きし、事務所との確執について長文で告発しました。彼女の投稿によると、この数年間、所属事務所から自身の活動に対する対価が正式に支払われていないことが第三者を通じて発覚したとのことです。多忙を極める中で心身に影響が出始め、「ホテルに戻ると勝手に涙が出ていました」と当時の苦境を吐露。さらに、社長から「態度がおかしいとか、お前はどういうつもりをしてるのか?」と責められるハラスメント行為も受けていたと明かしました。昨年にはグループ脱退を相談するも話は進まず、今年8月には個人的に弁護士を通して事務所に契約解除通知を出していたと告白。MARiAは「GARNiDELiAに関しては事務所の監視を離れた場所でとくと話し合いをして今後のことを検討していきたかったのですが、それが叶わず」と述べ、tokuとの対話を望むも状況が許さなかったことを示唆しました。一方で、「メンバーと争うために行動を起こしたわけではないので彼に対しての暴言や攻撃するような言葉はお控えいただけましたらと思います」と、tokuへの配慮も見せています。

順調な活動中のトラブル:業界関係者の見方とファンからの嘆き

GARNiDELiAは2010年に結成され、2014年にはテレビアニメ『キルラキル』のオープニングテーマ「ambiguous」でメジャーデビューしました。その後も『魔法科高校の劣等生』や『ガンダム Gのレコンギスタ』など人気アニメの主題歌を多数手がけ、アニソン界で確固たる地位を築きました。2014年にはインドネシアで初の海外公演を行い、2018年には海外30公演を実現するなど、日本国内に留まらず世界的な人気を獲得しています。2024年にはデビュー10周年記念ワールドツアーを中国、台湾、韓国、日本国内各地で全26公演を成功させるなど、その活動は順調そのものでした。

芸能記者は、今回の件について「MARiAさんの主張しか出ていないので詳細は分かりませんが、何らかのトラブルが続いていたのでしょう。グループの活動自体は順調で、年内にも台湾公演を含めて5本のライブが予定されていました。全公演中止となると、かなりの損害が出ると思われます」と指摘しています。

X(旧Twitter)上では、多くのファンから悲鳴と戸惑いの声が上がっています。「こんなんでGARNiDELiAが終わってほしくないよ」「GARNiDELiA、2人でそろって事務所を訴えないと、なんか変だよ」「あんなに力強くていい歌を送り出してきた人が報酬しっかり支払われなくて冷遇されていたのが本当で、そのせいで活動停止に追い込まれたなら理不尽すぎる」など、ユニットの存続を願う声や、事務所への不信感が多数書き込まれています。

今後の行方と事務所への課題

公式サイトでは、今後のライブ中止について「アーティストの都合により中止させていただく運びとなりました」と発表されており、チケットは全て払い戻される方針です。tokuも公式サイトで「MARiAとともに奏でてきた音楽は、私たちにとって人生の宝物であり、皆さんと共に過ごした時間は何よりも心の支えでした。長い間、温かく応援してくださった皆さまに、心から感謝申し上げます」とコメントしていますが、MARiA本人は発表内容を知らされていなかったという状況が、事態の複雑さを物語っています。所属タレントがGARNiDELiAだけの小さな事務所であるため、双方が納得する形で話し合いが進められることが切に願われます。

現状、事務所としての公式コメントはいまだ発表されていません。MARiAが告発したギャラ未払いやハラスメント問題、そしてメンバー間での意思疎通の欠如は、ユニットの未来に大きな影を落としています。ファンからの強い期待に応えるためにも、事務所は透明性を持ってMARiAと向き合い、今後の活動について建設的な対話を行う責任があると言えるでしょう。

参考資料