神田うのが語る8年前の椎間板ヘルニア誤診体験:セカンドオピニオンの重要性と体の守り方

タレントの神田うのが、8年前に経験した椎間板ヘルニアの壮絶な闘病と、その過程で直面した医療現場での出来事について初めて詳細を明かしました。この経験は、彼女にとって「セカンドオピニオン」の重要性や、自身の体を守るための教訓となりました。最近、腰椎のMRI検査を無事に終え、気分転換に施した赤いネイルをインスタグラムに投稿した彼女は、自身の長い道のりを振り返り、多くの人々に大切なメッセージを送っています。

神田うのがインスタグラムで公開した、腰椎MRI検査後の美しい赤いネイル神田うのがインスタグラムで公開した、腰椎MRI検査後の美しい赤いネイル

8年前の誤診から重度のヘルニアへ:神田うの氏の苦悩

神田うの氏が経験した医療プロセスは、一般的なものよりも複雑で時間を要しました。病院での医師の診察から始まり、別日のMRI撮影、さらに別の日のMRI画像診断、そして最終的にはMRIのCDを持って別の医師にセカンドオピニオンを求めるという流れで、合計4日を費やしたと語っています。この一連の検査の背景には、8年前に経験した「誤診」がありました。

当時、痛みを感じて病院を訪れた際、「ヘルニアではない」と診断されたにもかかわらず、実際には椎間板ヘルニアを発症していたのです。医師からは「運動を続けてください」と言われ、勧められていたキックボクシングを続けた結果、症状は急速に悪化。救急車で運ばれるほどの重度のヘルニアへと進行してしまいました。彼女の元マネージャーがヘルニア経験者で、「もしかしたらヘルニアかもしれないからMRI検査を受けた方がいい」とアドバイスしたのに対し、当時の医師は「ヘルニアではないからMRIは不要、レントゲンだけで大丈夫」と判断したといいます。結果的に、経験者の言葉の方が正しかったという皮肉な結末となりました。

想像を絶する激痛と過酷な入院・手術経験

重度の椎間板ヘルニアとなった神田うの氏は、「歩けない、動けない」という状態をはるかに超え、「脚を切断してほしい」と泣き叫ぶほどの激痛に見舞われ、緊急搬送されました。彼女は、「この世にこれほどの痛みがあるのかと、陣痛の痛みとは比べ物にならないほどだった」と振り返ります。神経を圧迫する痛みは想像を絶するものであり、その苦しさは言葉では表現しきれないほどだったと言います。

手術に至るまでの間、神田うの氏は背中からカテーテルを入れる硬膜外麻酔を受け、1ヶ月半にも及ぶ入院生活(介護生活)を送りました。手術後もリハビリからスタートし、現在に至りますが、「もうあんな思いは二度としたくない」と強く語り、この経験が彼女にとって様々な教訓となったことを明かしました。

術後8年経つも残る後遺症と「天然コルセット」の重要性

手術から8年が経過した今でも、神田うの氏の脚の痺れは完全に治癒しておらず、軽減はしたものの症状は残っていると報告しています。長時間ヒールを履いたり、歩きすぎたりすると痛みが再発するといい、日常生活における影響は依然として大きいようです。

彼女は、腰椎を守るためには、自身の筋肉で「天然コルセット」を作り上げ、腰椎への負担を減らすことの重要性を痛感していると述べました。しかし、この重要な事実を「ドクターは教えてはくれない」と断言。自身の経験を通じて、専門的な知識を持つ二人の素晴らしいトレーナーに出会い、今後も彼らの指導のもとで天然コルセット作りを続けていくと語りました。自身の体と真剣に向き合い、積極的にケアしていく姿勢が伺えます。

セカンドオピニオンの呼びかけと教訓

神田うの氏が今回の詳細な経験を語ったのは、以前は医師から「言ってはいけない」と止められていたため、今回が初めてのことだといいます。しかし、8年という歳月が経ち、もはや「時効」と判断。多くの人々に「セカンドオピニオンの大切さ」を伝えたいという強い思いから、公表を決意しました。

彼女は、自身の経験を踏まえ、読者に対し「面倒でもセカンドオピニオンで最低2人のドクター(病院)で診てもらうようにしてほしい」と強く呼びかけています。一つの診断に安堵せず、複数の専門家の意見を聞くことの重要性を、身をもって示した貴重なメッセージです。この教訓は、私たち自身の健康と医療に対する向き合い方を改めて考えさせるものとなるでしょう。


参考文献:

  • 報知新聞社