24日、高市早苗首相(64)が国会で所信表明演説に臨む中、議場からは激しいヤジが飛び交い、首相が言葉に詰まる場面も見受けられた。演説が聞こえないほどの猛烈なヤジに対し、国民からは即座に批判の声が相次いだ。しかし、その一方で一部の国会議員からはヤジ行為を擁護する意見も浮上し、この一連の動きが世論に大きな波紋を広げている。本稿では、この国会ヤジ騒動の詳細と、日本の議会政治における議論のあり方、そして国会議員の行動規範について深掘りする。
高市首相演説中のヤジと立憲民主党議員による擁護論
高市首相が「絶対にあきらめない決意をもって、国家国民のため、果敢に働いてまいります」と力強く語る所信表明演説の最中、議場では野党議員からの執拗なヤジが止まらなかった。特に、首相が「日露関係は厳しい状況にありますが、日本政府の方針は、領土問題を解決し、平和条約を締結することです」と述べた箇所では、ヤジは一層激化。演説が遮られる事態となり、その様子はテレビ中継を通じて広く国民に報じられ、国会の品位を問う声が上がった。
国会での所信表明演説中にヤジを受ける高市早苗首相
この国民からの批判が高まる中、ヤジを擁護する見解が立憲民主党の議員から相次いで表明された。小西洋之参院議員(53)は、自身のX(旧Twitter)で「ヤジは非常に重要な国会議員の議会活動です」と主張。高市首相の演説にあった「日露関係」の部分に対し、「『北方四島の(領土問題)』という言葉が抜けている! 安倍政権の売国外交に戻るつもりか!」と自身がヤジを飛ばしたことを公表した。さらに、国会見学に来る子どもたちに対し、「国会議員が懸命にヤジで批判することの意義を考えさせると良い」と、ヤジを教育的な側面からも捉える持論を展開した。
また、同じく立憲民主党の石垣のりこ参院議員もXにて、「政府の方針に疑義や不満を感じるとき、それを表明する責任を負っています。その表現の一つが『ヤジ』です」と投稿。ヤジを単なる「無作法」と切り捨てるのは「議会制民主主義の理解として浅い」と反論した。同党の水沼秀幸衆院議員のヤジを巡る動画へのコメントには、「聴いてないと適切に野次れないです」と応じ、ヤジ行為の正当性を強調する姿勢を鮮明にした。
世論の激しい反発と立憲民主党への失望
ヤジを飛ばした議員も、それを公然と擁護した議員も立憲民主党に所属していたことは、国民感情に「火に油を注ぐ」結果をもたらし、世論の激しい反発を招いた。あるスポーツ紙記者は、次のように分析する。「今回の政局でもっとも評価を落としたのは国民民主党でしたが、立憲民主党に対しても、玉木雄一郎代表を担ごうとしたことなどで国民は不満を抱いていました。そこに今回のヤジ騒動が加わり、ネットでは立憲への怒りが爆発したのです。このタイミングでのヤジ擁護は、まさに自爆行為でしかないでしょう」。
X(旧Twitter)上には、立憲民主党の姿勢に対する以下のような厳しい批判の声が多数寄せられ、収まる気配を見せていない。
- 《高市さんはヤジに反応してたか? 反応したのはヤジに嫌悪感持ってる国民。批判の先は立憲。立憲の異常性が目立って自爆してるという…アホな結末》
- 《あのヤジを正当化する時点で日本の敵。内閣総理大臣の未来を語る演説を真剣に聞いている身として、僕からするとこういう国会議員の定数大幅削減は必要だと思う。》
- 《ヤジで炎上して多少は反省するかと思いきや、ヤジを入れるテクニックについて得意げに語る立憲民主党議員と社民党副党首。いかにこの2つの政党が世論と乖離した不要な存在かをこれでもかと体現している。》
結論
高市早苗首相の所信表明演説中のヤジ、そしてそれに続く立憲民主党議員による擁護発言は、国会の品位と議会制民主主義のあり方に対し、国民に深い問いを投げかけた。SNS上の立憲民主党への批判は収束の兆しを見せず、この騒動が今後の日本政治に与える影響は大きい。国会議員の職責と国民の期待との乖離が浮き彫りになる中、世論の動向に引き続き注目が集まる。
参考文献
Source: Yahoo!ニュース





