中国・北京で3日に開かれた「抗日戦争勝利80年」記念行事のため訪中した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、スイス製の高級ブランドの腕時計を着用していることが確認された。妹の与正(ヨジョン)党副部長もフランスのブランドバッグを使用していた。北朝鮮専門サイト「NKニュース」が4日、伝えた。
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金氏がロシアのプーチン大統領と抱き合った際の写真をNKニュースが分析したところ、左手に着用していたのはスイスブランド「IWCシャフハウゼン」の1万4100ドル(約210万円)の腕時計と判明した。2023年に訪露した際もこのブランドの時計を着けていたという。金氏はかつて留学したスイスの時計に愛着があるとされている。
金氏に同行した与正氏が持っていた黒いハンドバッグは、フランスのブランド「クリスチャンディオール」のものだと確認できたという。このバッグは7500ドル(約111万円)相当とみられる。
金氏一族は欧米のブランド品を好むことで知られている。金氏の妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏や娘のジュエ氏もたびたび、欧米のブランド品とみられる衣服やバッグなどを使う様子が確認されている。
核ミサイル開発に対する国連制裁などで、北朝鮮へのぜいたく品の持ち込みは禁じられている。だが北朝鮮当局は、さまざまなルートで欧米の高級ブランド品を入手している模様だ。【ソウル福岡静哉】