GARNiDELiA活動休止の波紋:MARiAが事務所社長を「告発」、メンバー間認識のずれも明らかに

音楽ユニットGARNiDELiA(ガルニデリア)が2025年9月2日をもって無期限の活動休止に入ることが発表され、ファンに大きな衝撃を与えています。しかし、この突然の発表はメンバー間での認識のずれを露呈させ、さらにボーカルのMARiA(メイリア、33)が所属事務所の社長を「告発」するという、異例の展開を見せています。人気ユニットに一体何が起こったのでしょうか。

tokuによる突然の活動休止宣言とその衝撃

事の発端は9月2日、GARNiDELiAのメンバーであるtoku(トク、47)が自身のX(旧Twitter)で、ユニットの無期限活動休止を突然発表したことでした。tokuは投稿でファンへの感謝を伝えるとともに、「年内に予定していたツアーの全公演は中止となります。公演を楽しみにしてくださっていた皆さまには、多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

GARNiDELiAは、2014年のアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』のオープニングテーマ『BLAZING』をはじめ、数多くのアニメソングを手がけてきた実力派の二人組ユニットです。2023年には海外ツアーを成功させるなど、その活動はワールドワイドに展開していました。そのため、ネット上では突然の休止宣言に驚きと戸惑いの声が相次ぎ、多くのファンが困惑する事態となりました。

GARNiDELiAのボーカルMARiA、自身のInstagramからの写真。所属事務所への「告発」で波紋を呼ぶ。GARNiDELiAのボーカルMARiA、自身のInstagramからの写真。所属事務所への「告発」で波紋を呼ぶ。

MARiAの「知らされていなかった」衝撃と告発の経緯

しかし、この発表に最も驚いたのは、他ならぬGARNiDELiAのボーカルMARiA自身でした。MARiAは自身のXでtokuの投稿を引用し、「えっ!?」と投稿。続けて、「えっと、私もこの発表に関しては知らされてなかったので驚いてます。混乱させてしまってごめんなさい。皆には状況を整理して然るべきタイミングで説明させていただきます」と、自身も寝耳に水の事態であることを明かしました。

その直後、MARiAはさらに衝撃的な行動に出ます。同日に自身のXで、所属事務所の社長を“告発”したのです。投稿によると、MARiAの活動に対する正当な対価が正式に支払われていないことが第三者を通じて発覚したといいます。「おかしい」とは感じていたものの、意見を言える状況ではなかったと心情を吐露しました。さらに、近年は心身の不調に悩まされていたことも明かしています。

MARiAは「この数年間、意識が朦朧とするくらいの目まぐるしい日々、ホテルに戻ると勝手に涙が出ていました。私自身おかしくなっていた環境だったのだと思います。それでも、心を無にして考えることをやめてひたすら本番、撮影、ステージに立ち続けました」と過酷な状況を説明しました。しかし、社長はMARiAの不調に理解を示さず、「社長からは態度がおかしいとか、お前はどういうつもりをしてるのか?と責められたりしていました」と叱責を受けていたことを告白。この状況下での活動継続は限界であると感じたMARiAは、8月に弁護士を通じて事務所に契約解除通知を出したとされています。

長期にわたる「崩壊」とメンバーへの配慮

なぜtokuに事前に相談しなかったのか、という疑問に対し、MARiAは「正直周りに居るスタッフ全員、信じられなかったからです。社長に伝わってしまうのではないかと怖くて、相談することもできませんでした」と、事務所全体に対する不信感を打ち明けました。そして、「思えばもう結構前から崩壊していたんだと思います」と、今回の問題が突発的なものではなく、長期間にわたる組織内の機能不全が原因であることを示唆しました。

MARiAの投稿は、「2人で新しい一歩を踏み出せると思っていました。ですが、とくにはとくの想いもあるかと思います。メンバーと争うために行動を起こしたわけではないので 彼に対しての暴言や攻撃するような言葉はお控えいただけましたらと思います。」という言葉で締めくくられています。これは、tokuに対する直接的な非難ではなく、彼自身の考えも尊重しつつ、あくまで事務所との問題であることを強調したいというMARiAの複雑な胸中を物語っています。

複雑に絡み合う問題と今後の行方

GARNiDELiAの無期限活動休止という発表を巡り、メンバー間の認識のずれ、そしてMARiAによる所属事務所社長への報酬未払いや精神的苦痛に関する告発が明るみに出ました。これは単なる活動休止ではなく、長年にわたる深刻な事務所問題が背景にあったことを示唆しています。特に人気ユニットであるGARNiDELiAにこのような問題が発生したことは、エンターテインメント業界におけるタレントと事務所の関係性、報酬の透明性、そして精神的ケアの重要性について、改めて問いを投げかけるものです。

tokuとMARiA、それぞれのX投稿が今後の波紋をさらに広げることは避けられないでしょう。ファンにとっては非常に残念な状況ですが、彼らの今後の動向、そしてこの複雑な問題がどのように解決していくのか、引き続き注目が集まります。

参考文献