サンドウィッチマン伊達みきおの膀胱がん告知、妻・熊谷麻衣子が語る「まさか夫が…」の衝撃と不安

2021年3月、人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさんがステージ1の膀胱がんを公表し、内視鏡手術を受けたことは世間に大きな驚きを与えました。ある朝突然の血尿という異変から病が判明しましたが、この突然のがん告知は、妻である熊谷麻衣子さんにとって計り知れない衝撃と不安をもたらしました。本記事では、熊谷さんが経験した夫の病気発覚から入院、そしてその間の心境を詳しくお伝えします。

突然の血尿から判明した膀胱がん

伊達みきおさんの膀胱がんが発覚したのは、2021年2月のある朝、真っ赤な血尿が出たことがきっかけでした。仕事終わりに病院を受診し、CT検査では異常が見つからなかったものの、数日後の膀胱カメラ検査によって2センチの腫瘍が発見されました。結果、ステージ1の膀胱がんと診断されたのです。

この衝撃的な診断結果を、伊達さんは妻の熊谷さんに淡々と告げたといいます。熊谷さんは、夫から「朝起きたら血尿が出て、病院に行ってきた。まだ結果はわからないけど、精密検査を受けることになった」と最初に聞いた後、後日「膀胱がんだった」と聞かされた際の衝撃を振り返ります。

妻・熊谷麻衣子を襲った「喪失の恐怖」

夫からの「膀胱がんだった」という言葉は、熊谷さんにとって大きなショックでした。伊達さん自身は「ステージも初期だから大丈夫」と平静を装っていたものの、熊谷さんは「まさか夫が…」という思いに囚われたと言います。これまで当たり前のように隣にいた人が、もし突然いなくなってしまったらどうしようという想像が膨らみ、急に寂しさや恐怖が込み上げてきたそうです。家族の健康問題は、日常が一変するほどの重いテーマであり、熊谷さんの心には深い不安が広がりました。

サンドウィッチマン伊達みきおさんと家族が笑顔で過ごす様子サンドウィッチマン伊達みきおさんと家族が笑顔で過ごす様子

家族を気遣う伊達の行動とコロナ禍の入院

膀胱がんと診断された伊達さんは、後日改めて入院し、内視鏡手術を受けました。入院期間は約1週間でしたが、その間、伊達さんは家族に心配をかけまいと、病院への送迎も妻の同行も頑なに拒否したそうです。熊谷さんは、夫の荷物や書類のこともあり、一緒に病院に行きたかったものの、伊達さんは「大丈夫、大丈夫」と一人で行くことを譲らなかったと言います。退院の日ですら、熊谷さんが「病院に行くよ」と言っても「大丈夫」と返されたため、さすがに付き添ったというエピソードが残っています。

病気や入院について尋ねれば答えてくれるものの、伊達さん自身から具体的な状況を話すことはほとんどなかったとのこと。これは、家族を気遣う伊達さんの優しさの表れかもしれませんが、熊谷さんにとってはさらに不安を募らせる要因でもありました。さらに、当時はコロナ禍であったため、お見舞いに行くこともできず、家族は離れた場所から夫の回復を祈るしかありませんでした。

伊達みきおさんの膀胱がんの告白は、有名人の健康問題としてだけでなく、家族が直面する病気への向き合い方、そしてコロナ禍における医療と家族の関わり方についても示唆に富むものでした。熊谷さんの言葉からは、病気が家族に与える精神的な影響の大きさが改めて浮き彫りになります。


参考文献