世界的に活躍するシンガー・ソングライターの藤井風さんが、テレビ番組の生放送中に岡山県を拠点とするドラッグストアチェーン「ザグザグ」のテーマソングを歌い上げ、大きな話題を呼んでいます。この予期せぬ出来事は、SNS「X」で企業名がトレンド入りし、ザグザグの公式サイトにアクセスが殺到、一時的にサーバーダウン状態に陥るなど、瞬く間に社会現象となりました。
世界的スター、藤井風のMステ初出演と「無茶ぶり」の瞬間
藤井風さんは5日、テレビ朝日系の人気音楽番組「ミュージックステーション」に初出演しました。テレビ番組への登場自体が稀であるため、トークコーナーでは共演者からの質問が相次ぎ、その一挙手一投足に注目が集まりました。
特に視聴者の度肝を抜いたのは、ガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」のメンバーであるRINON(村上璃杏)さんからの質問でした。藤井さんと同じ岡山県出身のRINONさんは、同郷ならではの「地元あるある」として、ザグザグの店内BGMが歌えるかどうかを尋ねました。
多くの人が「無茶ぶりでは?」と息をのんだ次の瞬間、藤井さんはザグザグのテーマソングをアカペラで歌い始めました。これにRINONさんも加わり、二人が息ぴったりのハーモニーを奏でると、スタジオは拍手喝采に包まれました。
「ミュージックステーション」に出演し熱唱する藤井風さん
この様子は瞬く間にネット上で拡散。「藤井風さんがザグザグを歌ってくれた」「前代未聞のコラボレーション」「これは伝説だ」「最高すぎる」「岡山県民が沸いた」「とんでもない経済効果が生まれそう」といった熱狂的な声が多数寄せられました。また、世界的スターを動かしたRINONさんに対しても、「世界的スターに歌わせた璃杏さんすごい」「英雄だ」「肝が据わりすぎている」「(話を)振ってくれてありがとう」など、称賛の声が相次ぎました。
ザグザグ公式アカウントの驚きとサーバーダウン
突然の反響に最も驚いたのは、ザグザグの関係者でした。同社の公式Xアカウントは「テレビの前でびっくり」と即座に投稿。さらに社名がXでトレンド入りすると、再び投稿を更新し、「まさかのトレンド入り…Mステでザグソングを藤井風さん×村上璃杏さんに歌っていただけるなんて、、、藤井風さんとME:Iの村上璃杏さん本当にありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えました。
藤井さんの熱唱をきっかけに、ザグザグに興味を持った人は非常に多かったようで、同社の公式サイトは一時的にアクセス集中によりつながりにくい状態に。SNS上では「ザグザグ、サーバーダウンしてる」「ページが見れない」といった報告が相次ぎ、その影響の大きさを物語っていました。
ドラッグストア「ザグザグ」の歴史と地域密着
株式会社ザグザグ(本部:岡山県岡山市)は、1990年(平成2年)4月に岡山市北区西古松で創業しました。岡山県を中心に店舗展開を進め、2024年(令和6年)7月には200店舗を達成するなど、地域に根差した成長を続けています。
同社サイトによると、店名の由来はラテン語で「一方向に進む」という意味の「ザグ」を重ね、「ひとつの方向にだけでなく、物事にとらわれずに自由に進もう」という企業理念が込められています。今回の藤井風さんの歌唱は、ザグザグの知名度を全国レベルに押し上げ、ブランドイメージを一層強化するきっかけとなったことでしょう。
まとめ
藤井風さんが「ミュージックステーション」で披露したザグザグのテーマソング熱唱は、単なるテレビ番組の一幕に留まらず、社会的な大きな反響と経済効果を生み出しました。このサプライズは、音楽と地域文化、そしてSNSの拡散力が融合した現代ならではの現象と言え、今後もその波紋は広がり続けることでしょう。