清水尋也容疑者逮捕が「朝ドラ」を直撃!共演俳優・寛一郎にも「深刻な被害」…芸能界に広がる波紋

若手実力派俳優として注目を集めていた清水尋也容疑者(26)が9月3日、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された。2012年のデビュー以来、途切れることなく話題作に出演し、その演技力が高く評価されていただけに、今回の逮捕劇が芸能界、特にまだ未公開・未発表の作品に与える影響は計り知れない。NHKの連続テレビ小説『ばけばけ』を含む複数のプロジェクトが直撃を受け、関係者らは対応に追われる事態となっている。

若手実力派俳優の逮捕が業界に与える衝撃

映画『ちはやふる』シリーズや『東京リベンジャーズ』シリーズなど、数々のヒット作に出演し、若手俳優としての確固たる地位を築いてきた清水尋也容疑者。その逮捕は、出演が決まっていた作品に大きな混乱を巻き起こしている。具体的には、9月7日に放送予定だった日曜劇場最終回『19番目のカルテ』(TBS系)では、清水容疑者の出演シーンがカットされる事態に。さらに深刻なのは、放送開始を目前に控えていたNHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』(9月29日〜放送開始)で、出演取りやめが決定したことだ。

『ばけばけ』は、小泉八雲の妻である小泉セツをモデルにしたオリジナル脚本の物語で、ヒロイン・松野トキ役を高石あかり(22)が務める。清水容疑者の詳しい役どころは公表されていないものの、彼の逮捕が作品全体に及ぼす影響は甚大と見られている。

NHK朝ドラ『ばけばけ』の制作現場に広がる混乱と再撮影の負担

制作会社関係者によると、「朝ドラは長期間にわたる撮影であり、多くの制作スタッフや共演者が関わる巨大なプロジェクトです。清水容疑者は10月後半に放送される回からの出演予定だったとされ、既にかなりのシーンが撮影済みだったと聞いています」と語る。このため、代役を立て、一度解体したセットを再構築しての再撮影が不可避の状況だ。清水容疑者がメインキャストではなかったとはいえ、まさかのトラブルに制作現場は「かなりの混乱に見舞われている」という声が上がっている。

麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優・清水尋也容疑者、未公開作品への影響が懸念される麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優・清水尋也容疑者、未公開作品への影響が懸念される

代役の選定、共演者や制作スタッフのスケジュール再調整、そして再撮影にかかる膨大な費用と時間は、関係者にとって想像を絶する大きな負担となっている。このような緊急事態への対応は、制作チームに多大なプレッシャーを与えているに違いない。

過去の事例から見る芸能界の薬物スキャンダル:沢尻エリカのケース

芸能界における薬物事件と作品への影響を語る上で、2019年11月に麻薬取締法違反で逮捕・降板した沢尻エリカ氏(39)のケースは記憶に新しい。彼女がヒロインを務める予定だった2020年1月5日放送開始の大河ドラマ『麒麟がくる』では、川口春奈氏(30)が代役を務めることになったが、既に10話分の撮影が完了していたため、大規模な再撮影が行われた。この結果、大河ドラマという大規模な作品にもかかわらず、放送開始が予定より2週間遅れる事態となった。

今回の清水容疑者のケースでは、不幸中の幸いとして、彼の出演予定が10月後半からだったことが挙げられる。「沢尻さんの時は、まさに放送直前というタイミングでしたから、今回の方がまだ準備期間があったと言えるかもしれません」と前出の制作会社関係者は指摘する。しかし、その影響は決して軽視できるものではない。

共演俳優・寛一郎への「深刻な被害」とその波紋

今回の清水容疑者の騒動で特に大きなダメージを受けていると囁かれているのが、ある“若手実力派俳優”だ。前出の制作会社関係者は「高石あかりさん演じる主人公トキのお見合い相手・山根銀二郎役として起用されている、名俳優・佐藤浩市さん(64)の息子である人気俳優の寛一郎さん(29)が、清水容疑者との共演シーンが非常に多かったようです」と明かす。

寛一郎氏は現在、他の仕事でも多忙を極めており、再撮影のためのスケジュール調整に追われている状況で、所属事務所も対応に大わらわだという。「まさに、清水容疑者の“被害者”と言えるのではないでしょうか」と関係者は語る。寛一郎氏の所属事務所に対し、共演シーンの多さや再撮影への心情について問い合わせたところ、「回答は控えさせていただきたく存じます。ご理解いただけますと幸いです」との返答があり、共演が多かった事実を否定することはなかった。

薬物供述が示す若手俳優の闇、業界への警鐘

清水尋也容疑者は複数のメディアに対し、「稼ぎが増えた24歳くらいから大麻を吸う量が増えた」と供述していると報じられている。若くして有望な才能を持ちながらも、このような事件を起こしてしまった事実は、彼個人のキャリアだけでなく、周囲の人々、関係者、そして芸能界全体に暗い影を落としている。今回の事件は、芸能界における薬物問題の深刻さと、それが引き起こす広範囲な影響について、改めて警鐘を鳴らすものと言えるだろう。


参考文献

  • ピンズバNEWS