俳優の三浦友和さん(73歳)が、ニッポン放送の番組で妻・百恵さん(66歳)との温かい夫婦生活の一端を明かし、結婚45周年を迎える二人の変わらぬ深い愛情が日本中の注目を集めています。年間70本の映画鑑賞のうち、実に65本を百恵さんと共に楽しむというエピソードは、長年連れ添った夫婦の理想像を示しています。この「週1映画デート」に象徴される、穏やかで充実した三浦友和さんと山口百恵さんの夫婦生活は、多くのファンにとって憧れの的です。
「週1映画デート」に垣間見る夫婦愛
8月30日放送の『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』にゲスト出演した三浦友和さんは、番組内の「好きな昭和歌謡TOP3」コーナーで、堂々と百恵さんの名曲『曼珠沙華』を1位に挙げ、「ファンです」と照れながら語りました。この曲は、二人が交際中に百恵さんからデモテープを聴かせてもらったという、友和さんにとって特別な思い出の曲だといいます。計算上、毎週1回以上劇場に足を運ぶという二人の仲睦まじい姿は、結婚45周年、いわゆる「サファイア婚」を迎えても色褪せない夫婦愛を物語っており、メインパーソナリティーの徳光和夫さんも深く感服していました。
ラジオ番組で百恵さんとの私生活について語る俳優の三浦友和
「百恵さん神話」の重圧と夫の献身
今から45年前、「幸せになります」という言葉を残して芸能界を電撃引退した百恵さん。しかし、引退後の生活は、かつての昭和の歌姫が望んだものとは異なる現実がありました。14歳でデビューし、瞬く間にスターダムを駆け上がった百恵さんは、引退後メディア露出を一切絶つという徹底した姿勢を貫きました。この「百恵さん神話」とも呼ばれる徹底ぶりが、皮肉にも彼女の私生活を困難にしました。一般人になったとはいえ、その別格の存在ゆえ、息子たちと外で遊ぶこともままならず、気軽に友人とお茶を飲んだり旅行に出かけたりするような関係は今も少ないと言われています。そんな百恵さんの苦労を誰よりも深く理解し、常に寄り添い支えてきたのが夫の三浦友和さんでした。彼は「生涯をかけて百恵さんを守る」という結婚以来の誓いを今も胸に刻み、その言葉通り、結婚以来浮気はもちろん、夫婦喧嘩さえ一度もないという献身的な夫婦生活を送っています。
子育てを終え、二人で紡ぐ新たな時間
子育てを終え、現在がいちばん夫婦生活が充実していると語る三浦夫妻。今年の春には、友和さんがカンヌ国際映画祭に出席する際、百恵さんも同行しました。南仏は、1977年に百恵さんがカンヌを訪れた際に友和さんが駆けつけ、つかの間のバカンスを過ごした思い出の地。二人の原点ともいえる場所での旅を、百恵さんも万感の思いで楽しんだといいます。今回カンヌに出品された友和さん主演の映画『遠い山なみの光』も、百恵さんを誘って一緒に鑑賞すると語っており、二人の共通の趣味である映画が夫婦の絆をさらに深めています。
長男の三浦祐太朗さん(41歳)は歌手として活動し、昨年は初の海外公演を成功させました。次男の三浦貴大さん(39歳)も、来春のNHK連続テレビ小説『風、薫る』への出演が決定するなど、二人とも順調にキャリアを築いています。友和さんは自身のインスタグラムで貴大さんが出演する映画『国宝』を紹介するなど、子供たちの活躍を誇りに思っている様子が伺えます。百恵さんも以前から貴大さんの出演作は欠かさず見ており、きっと『国宝』も夫婦で鑑賞したことでしょう。
最近のインタビューでは、友和さんが老後にひっそりと過ごす「終の棲家」を探していることも明かされました。週1回の「映画デート」という貴重な夫婦の時間を大切にしながら、三浦友和さんと山口百恵さんはこれからも共に人生の時を重ねていくことでしょう。
参考文献
- 女性セブン2025年9月18日号