佐藤健の「ジムナンパ動画」が物議、「ナルシストキャラ」に募る拒否感とその背景

俳優・佐藤健が自身のYouTubeチャンネルで公開したトレーニング動画が、現在、ソーシャルメディア上で大きな波紋を呼んでいます。特に、動画内で見られたジムでの振る舞いが「ナンパ」行為ではないかと指摘され、多くの批判を集めている状況です。この騒動は、彼が以前から指摘されてきた「ナルシストキャラ」への拒否感を再燃させ、俳優としてのイメージと私生活のギャップに注目が集まっています。

俳優・佐藤健のポートレート。YouTubeの筋トレ動画でのジムナンパ疑惑が「ナルシスト」と批判を浴び、世間の注目を集めている様子。俳優・佐藤健のポートレート。YouTubeの筋トレ動画でのジムナンパ疑惑が「ナルシスト」と批判を浴び、世間の注目を集めている様子。

「ジムナンパ」と批判された動画の内容と波紋

問題の動画は、8月24日に佐藤健さんのYouTubeチャンネルで公開されました。Netflixシリーズ『グラスハート』で共演する志尊淳さん、町田啓太さんと共に、東京・表参道のジムで本格的な筋力トレーニングを行う様子が収められています。しかし、動画の途中で佐藤さんだけがランニングマシンに移動し、隣でトレーニング中の若い一般女性に話しかける場面が複数回登場。その後も別の女性に声をかけるなど、共演者の志尊さんや町田さんも困惑した表情を見せる場面がありました。

撮影スタッフがいるとはいえ、ジムにいるのはあくまで一般の利用客であり、佐藤さんのファンばかりではありません。にもかかわらず、トレーニング中の女性に対して積極的に声をかける佐藤さんの姿に、X(旧Twitter)上では「ドン引きした」「非常識だ」といった批判の声が相次ぎました。かねてより指摘されていた「ナルシストキャラ」というイメージと重なり、「めっっっっちゃすきだけどダサいことすんのやめてほしい女好きでもナルシストでもなんでもいいけどキモキモおぢになるのはマジでやめてほしい」「ナルシスト+自己顕示欲の塊だとこうなる」「役者としては好きなんだがプライベートの姿があまりにもナルシスト臭強すぎる」といった辛辣なコメントが寄せられています。

演技に見え隠れする「ナルシスト」指摘と年齢による変化

2007年の『仮面ライダー電王』で主演デビュー以来、若手イケメン俳優のトップランナーとして活躍してきた佐藤健さん。しかし、36歳という年齢を重ねるにつれて、視聴者からの反応にも変化が見られるようになってきました。

特に、2020年の大ヒットドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で演じた超ドS医師・天堂浬役あたりから、「ナルシスト演技」への指摘が目立ち始めたと芸能記者は指摘します。最近の主演作『グラスハート』でも、天才音楽家という役どころながら、ボートの舳先に無駄に格好良く座ったり、目を細めて見下ろすような“俺様”的な振る舞いが「大げさだ」「キツい」と感じる視聴者も一部にいたようです。

若手俳優時代にはカリスマ性として受け入れられていたような演技スタイルや所作が、本人が30代後半に突入したことで、「さすがにそろそろ……」という世間の空気感に変わりつつあったのかもしれません。そうした状況下で今回の「ジムナンパ」動画が公開されたことで、これまでの批判がさらに増幅され、一気に噴き出した形となりました。俳優としてのイメージと、年齢に見合わないと捉えられがちな振る舞いのギャップが、今回の騒動の根底にあると言えるでしょう。

結論

佐藤健さんのYouTube「ジムナンパ動画」に対する批判は、単なる私生活の切り取りを超え、彼の俳優としてのイメージと、公私における振る舞いの間のギャップに起因していると考えられます。若手時代には魅力として受け入れられたであろう「ナルシスト」的な要素が、年齢を重ねるにつれて、視聴者や世間の期待値とのズレを生じさせていることが浮き彫りになりました。今回の騒動は、彼の今後の活動やイメージ戦略に少なからず影響を与える可能性があります。

参考文献