「自分の経験、訴えたい」 初当選の埼玉・桶川市議は筋ジストロフィー

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先月の桶川市議選で初当選した浦田充さん=12日、自宅(内田優作撮影)

先月の桶川市議選で初当選した浦田充さん=12日、自宅(内田優作撮影)

 障害者の政治参画について関心が高まる中、筋肉が衰えていく難病「筋ジストロフィー」の浦田充さん(27)が11月の埼玉県桶川市議選(定数19)で初当選し、今月11日に初めて市議会本会議に臨んだ。常時介護が必要な議員の当選は同市議会初で、県内の地方議員にもいないという。

 11日の本会議。最初の仕事は議長らを決める記名投票だ。車いすの浦田さんは腕を上げることができない。動かすことができるのは手首と指先。投票箱まで車いすを押してもらい、投票用紙を職員に手渡し、代理投票するところを見届けた。この日は健康保険料の上限引き上げについて質問もした。

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 幼少時代から足がつりやすく、すぐに転んだ。小学1年生のとき、心配した親に連れられた病院で「筋ジストロフィー」と診断された。5年になると、病気が進行し、養護学校に転校。「同級生は2、3人ほどで孤独を感じるようになった。ここにずっといたくないと思った」。そんな思いもあって高校は一般校の県立上尾高に進んだ。

 だが、高校生活は不自由さの連続だった。エレベーターがないので昇降機で移動。教室の移動も休み時間のうちに終わらず苦労した。それでも逆境をはねのけ、勉学に励み、立正大法学部に進学。首席で卒業した。

 一難去ってまた一難-。就職活動で約10社に応募したが、会社側に障害のことを伝えると、面接を受けることさえかなわない。会員制交流サイト(SNS)で自身の苦境をつづった。すると、「ウェブデザインなどを手がける会社の社員の方の目に留まったんです」。就職先が決まった。「うれしくて信じられませんでした」

 一方、「もともと旅行が好きで、趣味を生かしたかった」ことから旅行代理店も立ち上げた。「車いすの人でも快適な旅をしてほしい」。代理店で障害者向け旅行プランを提供している。

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