南三陸で祈念公園整備 「安らかなれと」 思い刻む石碑も

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宮城県南三陸町の震災復興祈念公園の石碑を除幕する西條瑠奈さん(左)と佐藤仁町長=17日午前

宮城県南三陸町の震災復興祈念公園の石碑を除幕する西條瑠奈さん(左)と佐藤仁町長=17日午前

 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町で17日、震災復興祈念公園の主要施設が完成し、犠牲者の名簿を安置する石碑の除幕式が開かれた。震災から8年9カ月を経て、町は石碑を設置する「祈りの丘」や、町職員ら43人が犠牲になった旧防災対策庁舎と新市街地を見渡す祈りの広場「復興祈念のテラス」を整備した。来年秋に全面開園する予定。

 公園は災害危険区域となり住宅が建てられない旧町中心部に位置しており、広さは約6・3ヘクタール。完成した祈りの丘は海抜約20メートルの築山で、丘の中腹の海抜16・5メートルの位置に整備された「高さのみち」は、この地区の平均津波浸水高で震災の記憶を伝える。丘の頂上には石碑があり、遺族らの了承を得た犠牲者804人の名簿を納めた。災害時の津波退避場所としての機能を持たせたほか、物資を保管するベンチも備えた。

 この日の式典で佐藤仁町長は「多くの方がこの地で震災の犠牲となった一人一人に思いをはせ、復興した町の未来を想像してもらえることを願う」と式辞を述べた。

 丘と広場の石碑には、町民が寄せたメッセージが刻まれており、それぞれ式典に出席した。「愛するあなた 安らかなれと」とのメッセージを寄せた同町の団体職員、鈴木清美さん(63)は、語り部活動も行っている。鈴木さんは「南三陸を知っている人も知らない人も、海に手を合わせて何かを感じてほしい」と話した。

 「大好きだったあの日のように 活気と人々の笑顔であふれる町に」と寄せた佐沼高1年、西條瑠奈さん(16)は震災当時、小学1年だった。町の旧中心部には祖母と買い物に訪れた思い出があり「人がいっぱいいてにぎやかだった。もう一度明るい町になってほしい」と語った。

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