2025年日本国際博覧会、通称「大阪・関西万博」が184日間の会期を終え、10月13日に閉幕しました。万博協会が発表した累計来場者数は2557万8986人で、当初想定の2820万人には届かなかったものの、入場券販売枚数は2206万9546枚(10月13日時点)に達し、運営収支の損益分岐点である1800万枚を大幅に上回りました。これにより、協会は約230億~280億円の黒字確保を見込んでおり、財政面では成功裡に幕を閉じたと言えるでしょう。
大阪市役所前に設置された、修復されたミャクミャクのモニュメント。
大阪・関西万博、閉幕も「ミャクミャク」は引く手あまた
万博の成功に大きく貢献したのは、公式キャラクター「ミャクミャク」の人気です。発表当初は「気持ち悪い」といった批判的な声も聞かれましたが、そのユニークな見た目とキャラクター性が次第に受け入れられ、今や老若男女に愛される存在となりました。来場者の中には「万博ロス」を訴えるリピーターも多く、ミャクミャクグッズの売上は最終的に1000億円規模に達するとも言われています。万博閉幕後もミャクミャクの人気は衰えを知らず、全国各地からイベント出演の依頼が殺到していると在阪記者は報じています。
「フットワーク軽すぎ」ミャクミャクの驚くべき行動力
その人気を裏付けるエピソードの一つが、10月26日に開催された「鳥取砂丘ハロウィンパーティーafterEXPO2025~万博ロスは鳥取で~」への参加です。イベント公式X(旧Twitter)アカウント「とっとり発!大阪・関西万博便(鳥取県公式)」は10月17日朝、「ミャクミャク様招待してみるかなぁ?」「すごい急なんですけど、10月26日鳥取砂丘にミャクミャク様来これないですかね?」と、半ば冗談めかして投稿しました。すると驚くべきことに、万博協会から「ミャクミャク行きますよ」との返信があり、鳥取県側が恐縮して再度確認すると「いや、行きますよ」と明確な回答が得られました。この「嘘みたいな話」は瞬く間にSNSで拡散され、「ミャクミャクのフットワーク軽すぎ」「ミャクミャクがフッ軽なのもおもろい」「ミャクミャク働くなー すごい身軽」など、その行動力に驚きと称賛の声が多数寄せられました。
先輩キャラ「ふなっしー」からの激励とファンからの期待
「フットワークの軽さ」ではミャクミャクに負けず、万博イベントでも共演した先輩ご当地キャラ「ふなっしー」も、閉幕直後の10月13日、自身の公式Xで「大阪関西万博も終わりなっしなー ミャッくん184連勤お疲れ様なっしー」と、ミャクミャクの労をねぎらいました。これに対し、ミャクミャクファンからは「くまモンやふなっしーみたいに、末永く愛されて欲しい」「ミャクミャクは早くふなっしー先生に教わってミャクミャクランド作って」「ミャクミャク様…最初は何あれ?気持ち悪いって言われてたのが今や大スターです」といった、今後の活躍を期待する温かいコメントが多数寄せられています。
大阪・関西万博の閉幕は一つの区切りとなりましたが、公式キャラクター「ミャクミャク」の多忙な日々は、そのユニークな存在感と「フットワークの軽さ」で、これからも日本の様々な場所で続きそうです。その人気は単なる一過性のブームではなく、日本の新たなアイコンとして定着する可能性を秘めていると言えるでしょう。