2025年12月8日に放送されたバラエティ番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)に、人気お笑い芸人のやす子が出演しました。しかし、番組内でのある発言が視聴者の間で波紋を呼び、彼女のパブリックイメージの変化について様々な憶測を呼んでいます。これまで「良い人キャラ」として親しまれてきたやす子さんが、新たな一面を見せ始めたのでしょうか。
番組での問題発言と視聴者の反応
この日の放送は、「2025年総決算!優等生アナウンサーNo.1決定戦」と題され、現役・元アナウンサーたちがクイズに挑戦。アイドルグループKEY TO LITの猪狩蒼弥、村重杏奈らとともに、やす子も“おば科生徒”として参戦しました。波紋を呼んだのは、東京ディズニーランドに関するクイズが出題された際のことです。ディズニー好きを公言する猪狩蒼弥が熱弁をふるって回答するも不正解となり、その結果に対してやす子さんは「猪狩くん、だからデビューできないんだよ」と発言しました。
この発言にスタジオでは笑いが起こったものの、視聴者やKEY TO LITのファンからは「きつすぎる一言だ」と疑問視する声が多数上がったのです。猪狩蒼弥は2013年に旧ジャニーズ事務所に入所し、HiHi Jetsを経て2025年2月にKEY TO LITとして再結成され、デビューを目指して活動を続けています。彼にとって「デビューできない」という言葉は重く響いたことでしょう。やす子さんのこの毒舌はX(旧Twitter)でも話題となり、「やすこ、どうした?」「え、これ台本じゃないの?」「やすこってこんなこというキャラなんだ?」といった困惑の声が多数見られました。
「良い人キャラ」との葛藤とイメージの変化
やす子さんは、2021年の「ぐるナイ『おもしろ荘』」でのブレイク以来、素朴で明るく、一生懸命な姿から「元気な良い人キャラ」としてのイメージを確立してきました。しかし、その世間のイメージが独り歩きしすぎたことで、彼女自身が「好感度が上がりすぎて生きづらくなった」と本音を漏らすなど、ギャップに悩んでいたことが以前から報じられています。
バラエティ番組に出演するお笑い芸人のやす子
近年、やす子さんの活動には変化が見られ始めています。事務所の意向もあり、彼女の代名詞だった「はい~」というキャッチフレーズを言わなくなり、迷彩服を着る機会も減少していると明かされました。また、2025年8月に放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)では、スタッフへの暴言がオンエアされ、これまでの彼女からは想像できない姿に視聴者が戸惑う場面もありました。こうした一連の変化は、彼女の「キャラ変」が着実に進んでいることを示唆しています。
過渡期を迎えるやす子:新たな方向性か
芸能ジャーナリストは、今回の番組でのやす子さんの発言も、イメージの移行期にある中で意図的に行われた可能性を指摘しています。猪狩蒼弥さんのファンにとってはショッキングな言葉であったことは間違いありませんが、やす子さん自身が「毒舌キャラ」という新たな方向性を模索しているのかもしれません。ブレイクから4年が経ち、テレビ番組出演本数ランキングで女性芸能人として唯一トップ20に入るなど、売れっ子として活躍する裏で、彼女は大きな葛藤と向き合ってきたのでしょう。
今後、やす子さんの発言がさらに波紋を呼ぶ機会が増える可能性も考えられます。彼女がいま、芸人としての過渡期を迎え、自身のキャラクターをどのように再構築していくのか、その動向に注目が集まります。





